恋愛小説「ミザリー」シリーズのベストセラー作家ポールは純文学に転向しようと、シリーズの主人公の女性ミザリーの死をもってシリーズを完結させる。山中のロッジで私小説第1作を書き上げた彼は吹雪の中、家路を目指すが、車は事故に遭い、彼も重傷を負う。そんなポールは近くに住む元看護師アニーに救われるが、彼女は「ミザリー」の熱狂的ファン。彼を手厚く看護してやるが、出版された「ミザリー」最終刊を読むと豹変する。

『ゴーストワールド』に続き、全米の賞レースを席巻したインディーズ映画。米国独立系映画の良心とも言えるテッド・ホープが制作だから、つまらないはずがないのだが、これがデビューとなる夫婦監督も記憶にとどめたい。

ジョン・トラボルタがちょっと変わった天使役を演じるハートフル・コメディ。下品なジョークを飛ばし、お酒もタバコもたしなむ……人間ぽくて親しみやすい天使はこれまでになかっただけに新鮮。