冷戦下のポーランドで出会い、恋に落ちたピアニストと歌手。情熱的に愛し合いながらも時代に引き裂かれてしまう男女の姿を、ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コットの共演で描いた、五感を刺激するラヴ・ストーリー。
ある日、若く優秀な脳外科医クックロウィッツ博士は、裕福な未亡人ビネーブル夫人の邸宅に招待され、ある脳手術を依頼される。患者は、夫人の息子セバスチャンの死を機に発病し、精神病院に入院中の姪キャザリン。夫人は、病院への寄付をちらつかせ、強引に手術を迫る。しかし、キャザリンを診た博士は、彼女に手術が必要とは思えなかった。夫人は、セバスチャンの死に関して、重大な謎を握っているキャザリンの記憶が蘇ることを恐れていたのだった・・・。
くしくも同じ日に母親となった2人の女性がたどる数奇な運命をP・アルモドバル監督が鮮烈に描き、主演のP・クルスが第78回ヴェネチア国際映画祭で女優賞に輝いた秀作。 写真家のジャニスは、法人類学者のアルトゥロに、スペイン内戦中に殺害されて集団墓地に埋葬された親族の遺骨の発掘を依頼。それを機に既婚者である彼と親密な仲になったジャニスは、やがて妊娠し、病院で女児を出産する。ところが後日、DNA鑑定をしてみた結果、赤ん坊はジャニスの子でもアルトゥロの子でもないという意外な事実が判明。実はその子は、同じ日に同じ病院で出産した若きシングルマザー、アナの娘だった……。
幼い息子を事故で失ったコーベット夫婦。思い出を大切にしつつ前へ進もうとするハウイーと、亡き息子の幻影に心を乱されるベッカ。同じ傷みを共有しつつ、その関係は少しずつ綻びをみせて……。ニコール・キッドマンらの熱演が光る、感動の人間ドラマ。