ジミー、デイブ、ショーンの3人の少年たちが路上で遊んでいると、警官を装った誘拐犯が現れデイブだけを連れ去り、監禁し陵辱する。それから25年後、ジミーの愛娘が殺害され、刑事となっショーンが捜査にあたり……。<3人の立場の違う男たちが少年時代、心に負った傷のために悲劇に巻き込まれていくサスペンス・タッチの人間ドラマ。監督として評価の高いクリント・イーストウッドの最新作。原作は全米でベストセラーとなったデニス・ルヘインの同名小説。主演の3人にショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンを迎え、タイプの違う役を熱演。ローレンス・フィッシュバーンやマーシャ・ゲイ・ハーデンらが脇固める。それぞれに子供の頃に負った心の傷が、25年の時を経てからどのように影響しているか、3人の冴えた演技を要チェック。>
「鮫肌男と桃尻女」の石井克人監督が、一見普通に見える一家のちょっとおかしな日常をユーモラスに描いた異色ホームドラマ。それぞれ心にモヤモヤを抱えた家族が繰り広げるユニークなエピソードの数々を、アニメやCG映像を織り交ぜつつ、美しい田園風景をバックにゆったりとした時間の流れの中で優しく綴ってゆく。2004年カンヌ国際映画祭の監督週間オープニング作品。 山間の小さな町に暮らす春野家の人々。彼らはそれぞれ悩みを抱え悶々としていた。内気な高校生の長男・一は恋に悩み、小学校に入学したての妹・幸子は時折ふと現われる巨大な自分の分身に困惑している。母・美子は子育てが一段落したことでアニメーターに復帰しようと奮闘中。催眠治療士の父・ノブオは、そんな美子に不満な様子。東京で音楽ミキサーをやっている叔父のアヤノは元恋人に未練タラタラ、ノブオの弟で漫画家の轟木一騎は仕事に行き詰まっていた。それでも春野家の祖父・アキラはそんな家族をいつも温かく見守っていた…。
アルフレッド・モリーナが、ロスにやってきたスティーブ・クーガンに面会を切望。「今度休暇旅行にどう? 2人だけで」「自宅の電話番号を教えてくれよ」と迫るアルフレッドに、真意をつかめないスティーブは……。(『いとこ?』より)<ジム・ジャームッシュ監督が18年に渡って撮りためたコーヒーとタバコをテーマにした短編映画集。11本のショート・フィルムに登場するのは、ケイト・ブランシェット、ビル・マーレイ、スティーブ・ブシェミ、ロベルト・ベニーニなど総勢24名。第3話目の『カリフォルニアのどこかで』はカンヌ映画祭短編部門のパルム・ドールを受賞している。監督ならではセンスのいい音楽とユーモアを最後まで楽しめる作品。>
一見ゴージャスなカップルだが、実は敵対する国際的組織の殺し屋同士。といえば殺伐とした話のようだが、愛し合う者同士だからこそ楽しい、究極の夫婦ゲンカといえそうなのが本作。「ボーン・アイデンティティー」「フェア・ゲーム」のD・リーマン監督は速いテンポでアクションを畳みかけながら、ブラピとジョリーという2大美男美女スターの顔合わせをコミカルかつオシャレに盛り上げている。
深淵へようこそ。 ニューヨークの政財界に絶大な影響力を持つ銀行家のアーチャー・モンローが急逝した。アーチャーの遺産は妻と政治家の息子、そして地方検事である娘のローレン(リリー・コリンズ)へと相続された。さらに、ローレンへはアーチャーからの「真実は掘り起こすな…」という遺言とともに1本の鍵が遺されていた。ローレンは遺言を頼りに邸宅の裏手に隠された扉を発見する。鍵は地下室への扉を開けるものだった。地下へ足を踏み入れたローレンは、鎖に繋がれた男(サイモン・ペッグ)を発見する。モーガンと名乗る男は、30年に渡りアーチャーの手で監禁されていたと語り始める。果たして、30年前の因縁とは?そこにはモンロー家にまつわる忌まわしき秘密が隠されていた――。
初老の男ウィルはホテルの一室で、過去に犯した妻殺しの顛末を書き記していく。1922年。ウィルは妻アルレットや14歳の息子ヘンリーと農場を営んでいた。しかし田舎暮らしを嫌うアルレットは、自身が権利を持つ農場の土地を売り払って都会に引っ越したいと言い出す。農場を離れたくないウィルは、強引に土地を売り出そうとするアルレットの殺害を決意。同じく都会行きを嫌がるヘンリーを説得して片棒を担がせ、計画を実行に移すが……。