アルフレート・デーブリンによる現代ドイツ文学の金字塔「ベルリン・アレクサンダー広場」を、新鋭ブルハン・クルバニが大胆な解釈とスタイリッシュな映像で映画化。アフリカからヨーロッパを目指す不法移民フランシスは、船が嵐に巻き込まれた際、無事に上陸できたら心を入れ替えて真面目に生きると誓う。運良くドイツにたどり着いたものの難民生活は困難を極め、裏社会に生きる狡猾な男ラインホルトの手引きで犯罪に手を染めていく。そんなある日、フランシスは1人の女性との出会いをきっかけに、自らの運命を変えようとするが……。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。ドイツ映画賞2020では作品賞を含む5部門に輝いた。

1940年代のロンドンを舞台に、美しい人妻との恋に溺れる作家。だが突然の空襲が、2人の関係に変化をもたらしていき……。グレアム・グリーンの原作を映像化した異色のロマンス

第二次大戦の中頃。北アフリカの砂漠部隊に配属されたイギリス軍のクレイグ少佐は、バーグマン大尉率いるユダヤ人特殊部隊と知り合う。指揮官からトブルクのドイツ軍要塞に潜入して燃料貯蔵庫を爆破するよう命じられるクレイグ少佐。特殊部隊は62名のイギリス軍捕虜と21名のドイツ兵に変装し、危機に見舞われながらもトブルク潜入に成功。しかし、この任務を何者かがドイツ軍に密告したという情報が部隊に流れる。

第二次世界大戦末期。インド洋では、次々と艦船を撃沈するドイツ軍のUボートが連合軍にとって大きな脅威となっていた。その阻止を命じられた連合軍のルイス・ピュー中佐とキャビン・スチュワート大尉は、ポルトガルに停泊する艦船がドイツ軍に情報を流していることを突き止める。だが、ポルトガルは中立国のため、攻撃を仕掛けることはできない。そこで、民間人を装った高齢の退役軍人たちによる極秘作戦を計画する。

2005年4月、鹿児島の枕崎漁港に一人の女性が訪れた。その女性、内田真貴子は大和が沈没した地点へ連れて行って欲しいと漁師達に頼むが相手にしてくれない。そんな漁師の中に、水上特攻時に大和の乗組員として乗艦していた神尾克己がいた。一度は真貴子の頼みを断るが、彼女が自分の恩人であった内田兵曹の養女である事を聞かされ 彼女の頼みを聞き入れる事にした神尾は自分の漁船に彼女を乗せ、大和の沈没ポイントへと出航した。そして、戦後ずっと閉ざしていた口を開き、内田兵曹の話を彼女に語り始めるのであった。