帝国ロシアの軍人が記した探検記を元に、ソ連で製作された黒澤明監督作品。兵用地質調査のために赴いた地で出会ったゴリド族のデルス・ウザーラ。自然の尊さを歌うデルスの姿が大きな感動を呼ぶ。

ゲーテの戯曲「ファウスト」をシュヴァンクマイエルが自ら翻案し映画化した「アリス」に続く長編2作目。実在したとされる魔術師の伝説が独自の解釈によってつづられ、奇妙な生物たちの姿や独特な食事描写などが実写・粘土細工・ストップモーションアニメーションなどを駆使して描かれていく。

徹底した科学トレーニングで作り上げられたソ連最強のボクサー、ドラゴが訪米。そのトレーナーである妻ルドミラは挑発的な発言を繰り返し、刺激を受けた元チャンピオンのアポロはロッキーをセコンドにエキシビションマッチに臨む。だが、恐るべき破壊力を持ったドラゴのパンチを受け、アポロはリング上で絶命してしまう。親友の死を目の当たりにしたロッキーは仇討ちを誓い、タイトルを返上して敵地モスクワへと乗り込む。

タリバン政権下で生きる少女とその家族にスポットを当て、その恐怖と苦しみを描き、2003年カンヌ国際映画祭カメラドール特別賞を受賞した実力作。TV、映画、音楽が禁止されていたタリバン政権崩壊後初めてアフガン人の監督による、アフガンの映画が誕生したことの意味は重要だ。この作品で迫真の演技を見せた、マリナ・ゴルバハーリら次世代の才能を発掘した成果も大きい。アフガンの人々の日常生活に迫る記念すべき作品。

ソ連からアメリカへ亡命した著名なバレエ・ダンサーのニコライ。ある日、搭乗していた旅客機がシベリアに緊急着陸し、KGBに軟禁されてしまい……。ミハイル・バリシニコフとグレゴリー・ハインズのダンス・シーンも見もの。