1990年代、オーストラリア南部アデレードのスノータウン周辺で猟奇的な連続殺人事件が発生。犯行集団は、町の異常性愛者を根絶すると称して社会的弱者たちを次々と惨殺。母親の恋人が主犯格だったことから、否応なくその仲間に加わることになったひとりの少年の目を通して、これが長編デビュー作となるJ・カーゼル監督が事件の様子を殺伐としたタッチで描写。第1回オーストラリア・アカデミー賞では10部門にノミネートされ、監督賞など6部門を受賞。第64回カンヌ国際映画祭の批評家週間特別審査員賞にも輝くなど、高い評価を得た。 オーストラリア南部アデレードの郊外で、離婚した母親や兄弟と貧しくつらい日常生活を送る16歳の少年ジェイミー。ある日、母親が留守の間に、子守りを頼まれた向かいの部屋に住む男が、ジェイミーたちに性的虐待を働く事件が発生。母親の新たな恋人のジョンは、加害者の男に嫌がらせをして向かいの家から追い出すことに成功。ジェイミーはそんなジョンのカリスマ的魅力に惹かれ、すっかり彼に心酔するようになるのだが……。

23世紀。人類の大多数が貧困にあえぐ一方で、スリップストリームという新技術の開発によって、遠くの惑星まで人々を転送することが可能となり、多少のリスクを冒してでも他の惑星の炭鉱へ働きに行くのが、貧困から抜け出す早道となっていた。ウィットも身重の愛妻リサを故郷に残して、よそへ働きに出ることを決意。ところが、思わぬ異常事態の発生で、銀河系で最も遠くにある危険な惑星基地インフィニに彼は転送されてしまう。