イギリスで劇作家として成功したオスカー・ワイルドは、1895年、恋人ボジーの父親の告発をきっかけに同性愛行為で有罪となり、仕事も名誉も家族も失ってしまう。2年の懲役の後、ワイルドは彼を敬愛する青年ロビーらの尽力によってフランスへ渡り、“セバスチャン・メルモス”という偽名で心機一転、出直しを図る。ボジーとは2度と会わないと誓い、妻との和解を望むワイルドだったが、訪ねてきたボジーと離れられなかった…。

少女アリスは、父親が起こした事故によって母親と右腕を失って以来、自分の世界に閉じこもっていた。ある日、アリスは森で発見した大きな黒い立方体の中に、「彼らを信じないで!」と自分の筆跡でつづられた1通の手紙を見つける。それから間もなく父親が森で倒れていた姉弟を家に連れてくるが……。