妊娠を機に殺し屋稼業から足を洗ったザ・ブライドは結婚式のリハーサルの最中、属していた組織のボスであるビルとその配下である4人の殺し屋から襲撃を受ける。婚約者である夫を殺され、妊娠していた彼女も凄惨なリンチにより、4年間の昏睡状態に陥るほどの重傷を負わされる。昏睡から目覚めたザ・ブライドは、ビルと4人の殺し屋への復讐に向けて動き始める。

「緋牡丹博徒」シリーズ第3弾。明治中期、渡世修行中のお竜(藤純子)は、熱田神宮大祭の勧進賭博を控える名古屋随一の西之丸一家に草履を脱ぐが、賭博を仕切る貸元の座を狙う金原一家に恩義のある渡世人・花岡(高倉健)と、双方の仁義なき抗争に巻き込まれていく。

小学生の不動力は、父・巌が兄を殺すところを目撃した。それは、兄が夜叉組といざこざを起こしたオトシマエをつけるためだった。それから10年、高校生になった力は表向きは成績優秀で真面目な学生を装っていたが、裏では九州仁王会不動一家の若頭をつとめていた。しかし、彼にはさらにもうひとつの裏の顔があった。古い体質のヤクザ世界を崩壊させ、極道新世代を築こうとする組織のリーダーとなっていたのである。

大阪・ミナミに拠点を置く御蔵組は、小さいながらも強く深い絆で結ばれていた。村木芙由は、病床の夫である組長に代わり組織を取りまとめ、組員からもその妻たちからも慕われていた。彼女は、折りからの土地再開発に便乗し、その利権でこの組織を他組織の脅威にも揺るがないほどの盤石なものにしようとしていたが、その利権をめぐってキタに拠点を持つ巨大組織・侠和会が露骨に牽制してきた。そして遂に、別荘で夫の村木と過ごした翌日、車で帰途途中ヘリコプターからの銃弾にみまわれ、村木は即死、芙由も重傷を負って病院に運び込まれてしまう。

「緋牡丹博徒」シリーズでお馴染みの藤純子が、一匹渡世の女博徒として颯爽登場する新シリーズ第1弾。 時は大正、舞台は信州。生き別れの母を探し求めながら、渡世修業の旅を続ける天涯孤独の主人公・妻恋いお駒が、ひなびた温泉街の乗っ取りを企む博徒に対し、流れ者・筑波常治と白刃を揃えて闘う物語。主演・藤純子が、拳銃、長ドスを器用にこなす男まさりの一匹渡世・妻恋いお駒に扮して、「緋牡丹博徒」シリーズのお竜とは違った魅力を披露。また、鶴田浩二が流れ者・筑波常治に扮するほか、芦屋雁之助、北村英三、遠藤辰雄、汐路章、木暮実千代、水森亜土、正司敏江・玲児、白木みのるら、賑やかなキャスト陣が顔を揃えて、股旅ムードもたっぷりに放つ本格任侠映画。

兵庫県西宮に本部を置く菅沼組の若者頭、西郷組組長・西郷龍二が何者かに殺された。西郷は重病の床にある菅沼組初代組長から目をかけられ、二代目最有力と目されていた男。最愛の夫・龍二に先立たれて3年。今では妻の波美子が西郷組の姐として、龍二の実弟・恭平と共に一家を切り盛りしていた。菅沼組の跡目相続を巡って、組内では激しい暗闘が続いていた。舎弟頭で組長名代の山岸と幹部連は、最有力候補に今売り出しの若者頭・河本一兆を推薦したが、ただ一人、波美子だけは夫・龍二を殺った下手人を突き止めるまではと反対を貫く。

関西地区を牛耳る広域暴力組織の中松組が跡目相続問題で分裂した。五年後、枝分かれをした川越会本部では病床の川越会長をはじめ、幹部連中が集まっていた。その中に服役中の瀬上組々長瀬上雅之の妻芙有の姿もあった。彼女は夫の服役中、気丈の強さで組織の運営を務めているのだ。そんな時、五年前に中松組の銃弾で夫を失った伊勢夏見という女が残った組員の根津豊を連れて大阪へやって来る。そしてふとした事件で出会った芙有と夏見は固い友情で結ばれるのだった。

大阪南部を縄張りにしたヤクザ組織・井出組の傘下の秋葉組組長・秋葉吟二が、何者かによって殺された。三ヶ月前、リゾートホテル建設という大事業に手を出していた秋葉は、取引先の信用金庫のトラブルから融資を打ち切られ、苦しい状況にあった。しかし、信用金庫の理事長が50億もの隠し財産があるという情報を秘かに掴んだ彼は、それをネタに一発逆転を狙っていた。彼が殺されたのは、そんな矢先の出来事だった。秋葉を殺した犯人・玉城が捕まり、彼が秋葉殺しを指示したのが井出組長だと自供した為に井出が逮捕された。