2004年。インドネシアで起きた大津波が、史上まれにみる死傷者を出す。インド洋で遠洋漁業を行っていた青年はその災害で想い人の父を失い、長年の間、彼女に対してその気持ちをひた隠しにしてきた。やがて時を経て、プロポーズを決意する青年。そんな中、超大型津波が発生する。

北海道・函館で暮らす14歳の少女あかりの家の庭に、ある日、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーの子犬が迷い込んでくる。その子犬に“ソックス”と名前をつけたあかりに、母は犬を飼うときは犬と「10の約束」をしなければならないと教える。

女性が真の愛の喜びを知るプロセスと結末を、エロティックで衝撃的に描いた官能サスペンス。堅い絆で結ばれていたはずの男女。彼らはお互いの間にできた溝が埋めきれず……。