夫のウジン に「雨の降る日に、また戻ってくる」という言葉を残しこの世を去った妻のスア。その1年後、梅雨が始まったある日、この世を去る前と変わらない姿でスアがウジンの前に現れる。だが、スアは記憶をなくしており、ウジンが誰なのかさえ覚えていなかった。それでも、ウジンは彼女がそばにいるというだけで幸せを感じるのだった。やがて、ふたりにとって2度目の恋が始まるのだが……。
近未来のロサンゼルスで、セオドアは相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリンと別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサと出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになる。