1940年代の中国。資産家の息子だったフークイだが、賭けに負けてしまい全財産を失う。身重の妻チアチェンは愛想をつかして実家へ戻ってしまった。しかし、半年後、長男が誕生したのを機に夫フークイのもとへと戻ってくる。心機一転、困窮する一家の家計を支えようとフークイは得意の影絵の巡業を始める。そんな矢先、フークイは国民党と共産党の内戦に巻き込まれてしまう。フークイがやっと家族のもとに戻ってきたのは、共産党の勝利が決まり内戦が終結した後だった。一家はその後も、中国現代史の荒波にもまれながらも逞しく生きていく……。

大地震が起きる前の中国四川省・成都、巨大国営工場「420工場」が新興住宅地として再開発するため閉鎖された。かつて420工場で働いていた労働者たちが語る家族や初恋の人、一緒に働いた仲間との思い出……。閉鎖されていく工場の様子と彼らのインタビューを映し出しながら、現在に至る中国の変遷を浮き彫りにしていく。