<15歳の夏、僕は彼に出会った―>陸上部に所属するシーヘルは、チャンピオンシップ大会に向けて結成された強化チームに選ばれ、同じく選手として選ばれた自由快活で爽やかな少年マークと出会う。ある日、練習の後、友達と泳ぎに出かけ二人きりになったマークとシーヘルはお互いに引き寄せられるようキスをしてしまう。ガールフレンドのイェシカと会っていても、シーヘルの頭の中にはマークが浮かんでばかり。その気持ちは友情なのか愛情なのか自分でもよくわからない。
少年トロイの両親、父親ジェフは白人至上主義者で、その妻クリスティは夫が過激な行動に走らないよう警戒する毎日。そんなトロイは、父親や同じく白人至上主義者であるその仲間たちから銃の扱い方を学ぶ。ジェフはある晩、妻子と出掛けたスーパーでひとりのアフリカ系男性とトラブルになり、仲間たちを呼んで男性を半殺しにしてしまう。だがやがてジェフはアフリカ系男性の仲間たちによって拉致され、恐ろしい事態を迎えてしまう。