かつての栄光と名声も遠い過去のものとなり、いまやすっかり落ちぶれて孤独を心の内に抱えながら、鬱屈とした日々を過ごすベテラン映画監督の古谷。久々の新作となる低予算映画の現場で、主演女優の安里がわがままをとなえて、撮影がストップ。結局、安里は主役の座を下り、映画自体も製作中止に追い込まれる事態に。そんな折、彼が講師を務める映画学校の教え子・結花と街で偶然出会った古谷は、彼女の部屋に転がり込む。

エロ劇画を描いている小多魔の助手・鼻輪は絵は下手だし仕事も遅い。その彼には制服を見ると欲情するという奇癖がある。彼は婦人警官の陽子に憧れていた。陽子は真面目そのものだが、家に帰るとエロ劇画の愛読者である。その中には小多魔の痴漢ものもあった。

芸能界に憧れる男、その憧れを利用して男を食い物にしようとする者、そんな芸能界で生きる男たちの金と性の欲望を描いた、裏事情物。 デビューと引き換えに身体を要求され、強姦。パターンなんだけどそそられる。大阪ロケの風景もGOOD!です。