セレブばかりが集まる英徳学園に入学してしまった貧乏娘の牧野つくし(井上真央)は、紆余曲折の果てに大財閥の御曹司である道明寺司(松本潤)と婚約を果たした。その証しとして道明寺家に代々受け継がれる推定100億円のティアラ『ビーナスの微笑』を司の母の楓(加賀まりこ)から贈られたつくしだが、家族ともども宿泊していたホテルで強奪されてしまう。その大胆な犯行は、まったく闇の中に伏せられた。これは、単なる盗みなのか? それとも二人の結婚を阻止しようとする陰謀なのか? 怪しいホテルのオーナーを追って、つくしと道明寺はラスベガスへ向かう。しかし、オーナーは何も知らないと語った。途方に暮れる二人の前に現れたのは、花沢類(小栗旬)、西門総二郎(松田翔太)、美作あきら(阿部力)というF4のメンバーたちだった。道明寺とつくしの婚約を心から祝う彼らは、二人の力になろうと集まったのだ。裏社会のボスである父の仕事を手伝う美作から、闇オークションで『ビーナスの微笑』が出品されると知らされて、一行は香港へ向かう。なんとか『ビーナスの微笑』の落札に成功して取り戻すが、その帰りの飛行機の中で睡眠薬を飲まされて、道明寺とつくしは無人島へと放り出された。何もない野性の地で、初めてお互いに向かいあう道明寺とつくしは、他愛のない口論を繰り返しながらも、愛情を再確認する。道明寺にとってかけがえない夢とは、つくしと一緒になることに尽きた。そんな二人が発見されて、無人島から救出される。すべての真相は、道明寺とつくしの絆を確認するための大芝居だった。楓とつくしの両親が共謀して、謎の男(北大路欣也)が仕掛けた壮大な計画だったのだ。あらためて、道明寺とつくしの結婚式が盛大に行われる。二人の幸福を心から喜ぶ同窓生たち。そして、つくしは道明寺の子供を授かる。

郊外の住宅地、長屋のように複数の家族が隣り合って暮らしている。林家の息子実(設楽幸嗣)と勇(島津雅彦)はテレビがほしいと両親にねだるが、聞き入れてもらえない。子供たちは、要求を聞き入れてもらえるまで口を利かないというストライキをして、最終的に買ってもらうのだった。 

主人公は、貧しさゆえに置屋に売られたひとりの少女。辛く厳しい日々の中で、全ての希望を見失ったとき、立派な身なりをした“会長"と呼ばれる、ひとりの紳士との運命の出会いが訪れる。「もう一度、あの人に会いたい…」儚い願いを胸に、少女は美しく変貌を遂げ、ミステリアスな輝きを放つ瞳と天性の聡明さによって、やがて花街一の芸者“さゆり"となる。そして、ついに芸者として会長と再会することになるが、その先には過酷な運命と激動の時代が待ちうけていた…。

瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)。離ればなれになった息子・良を捜す彼女は、道中で青年・アキラ(坂口健太郎)や、元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会う。ここは“想いを残した者たちがとどまる世界”だった。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく。それぞれの秘密と哀しみが癒されたとき、一筋の希望が生まれるーー。

東京の郊外に引っ越してきたばかりのサラリーマン一家の日常を、やんちゃな息子兄弟の視線を通じて皮肉とユーモアたっぷりに見つめ、そこに浮き彫りとなる序列社会の仕組みを痛切に描写。上司のご機嫌取りに走るしがないサラリーマンの悲哀を、斎藤達雄が絶妙の味で好演する一方、子役の突貫小僧も愉快な演技を存分に披露。名匠・小津安二郎監督の初期を代表する傑作サイレント映画に仕上がった。なお、クレジット表記の原作のゼェームス槙は、小津の変名。 小学生の息子兄弟、妻とともに、一家で東京の郊外に引っ越してきたサラリーマンの吉井。早速彼は近くに住む会社の専務宅へご機嫌取りのあいさつに出向く一方、息子兄弟は近所のガキ大将たちと子ども同士で覇権争いを繰り広げ、どこのうちの父ちゃんが一番偉いか言い争う。そんなある日、専務の家でホームムービーの上映会が催され、上司のごますりでおどけたピエロ役に徹する父親の姿を目の当たりにした兄弟は、思わず愕然とする。

祖母と暮らす小学3年生の正男は、夏休みを利用して写真でしか見たことのない母に会いにゆく事を決意。そんな正男を心配した近所の主婦は、無職でブラブラしている自分の夫・菊次郎を同行させる。嫌々引き受けた菊次郎は、少年との旅も右往左往でいい加減。だがそんな2人の間にもやがて交流が生まれ、ついに正男の母と対面の時を迎える。

ある日、国鉄蒲田操車場構内で扼殺死体が発見された。被害者の身許が分らず、捜査は難航した。が、事件を担当した今西、吉村の両刑事の執念の捜査がやがて、ひとりの著名な音楽家・和賀英良を浮かび上がらせる…。

司法試験浪人の健太郎は、結果を出せないことで進路に疑問を抱き始めていた。そんなとき、彼は今の祖父とは血のつながりがなく、宮部久蔵という血縁上の祖父が太平洋戦争末期に特攻で命を落としていた事実を知る。そのときの祖父が自分と同じ26歳だったと聞き、健太郎は祖父の人生をたどり始める。だが当時の祖父を知る人々は、宮部は天才的なパイロットながら、生還に執着する臆病者、卑怯者だったと口をそろえて非難するのだった。

将軍暗殺を企て、幕末に戦乱を起こそうとしたのは、いったい誰なのか? そして、龍馬暗殺の真犯人は!? さらに新選組史に残る「油小路の決闘」の真実 が明らかになる! 土方「隊士一同に伝えておけ。坂本に手を出すなと。 あいつを斬るのは俺の役目だ!」 龍馬「いま戦を始めたら、日本はバラバラになるぜよ。 けんど、お互い信じ合えたら、一つになれる!」

15年前、ある家族に起きた一夜の事件。それは、母とその子どもたち三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家はあの晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。抗うことのできなかった家族の岐路と15年越しに向き合う一家が辿り着く先とは―。

パンクバンド“ブラスト”のヴォーカリスト・大崎ナナと、恋人・章司を追いかけて東京へ向かおうとしていた小松奈々。同い年、同じ名前のふたりが出会ったのは、上りの新幹線の中だった。クールなナナとキュートな奈々、見た目や性格は違うけどすっかり意気投合したふたりは、河を望む古いマンションの一室で共同生活を始めた。数日後、ギタリストのノブとドラマーのヤスが、新曲を携え上京して来た。新メンバーにベースのシンを加え、活動を再開するブラスト。ナナは、歌に賭ける気持ちを燃やす。一方、奈々はつれない章司に不満を募らせていた。実は、章司は思い込みの激しい奈々に疲れ、同じバイト先で知り合った大学の同級生でもある幸子に心変わりしていたのだ。彼は、奈々の目の前で幸子を選ぶ。傷心の奈々に、人気バンド“TRAPNEST”のライヴ・チケットが届いた。そのギタリストであるレンが、かつてブラストのメンバーでナナの恋人だったことを知った彼女は、ナナを誘ってライヴに出かける。レンが引き抜かれバンドを脱退した時に、愛し合いながらも別れた筈のナナとレン。しかしライヴ当日、再会を果たしたふたりは愛を再燃させるのであった。それから暫くして、奈々がバイトをクビになった。落ち込む彼女に、ナナが用意してくれたプレゼント。彼女は、奈々の大ファンであるTRAPNESTのヴォーカリスト、タクミを部屋に招いてくれたのだ。――20歳を過ぎ、甘えてばかりいられない現実の中で、とびきり甘い夢を見せてくれたナナ。それは、奈々にとってとても幸福な初恋みたいな時間だった。

舞台は私立来栖学園高校の献血部。 そこには血が抜かれる快楽に魅せられた、 マキ(唐田えりか)・仁子(尾碕真花)・ナミ(日比美思)・カオル(天野菜月)の4人が集まっていた。 ある日、マキは献血ルームで黒づくめの美少女・マイ(牧野仁菜)と出会う。 看護師たちを相手に大暴れて気を失ったマイを、マキは思わず献血部の部室へ運びこむ。 するとマイは衝撃の事実を口にする。 彼女は人間を襲うことができない、落ちこぼれヴァンパイアだったのだ! 儚げなマイの表情に胸打たれたマキたちは、 献血がわりに自分たちの血でマイを養うことを決意するが・・・。

山崎家は崩壊寸前だった。女子高生とのエンコーの実態をドキュメンタリーに撮るつもりが、家出中の娘・美貴と関係を持ってしまった元ニュースキャスターの父・山崎。外ではいじめられっ子、家では母親に暴力を振るう息子の卓哉。そして、息子の暴力から逃れる為、SM売春でクスリ代を稼ぐ母・恵子。そんな一家に、山崎の頭をカチ割ったことが縁で秀臣という若者が住みつくようになる。

東京の大学を卒業した23歳のタマ子は、父親がスポーツ用品店を営む甲府に戻って来る。彼女は特に就職活動をするわけでもなく、ほぼ毎日惰眠をむさぼり、ぐうたらな日々を送っていた。父親に仕事を探せとせっつかれても聞く耳も持たず、たまに起きているときはマンガやゲームに没頭していた。

川口松太郎の同名小説を原作に、光源氏の誕生、成長してからの女性遍歴と、失脚して明石へ流されていくまでを映画化。母そっくりの父の愛人・藤壺への愛、藤壺のライバルである弘徽殿の女御に嫌がらせ、妻・葵の上、女御の姪・朧月夜、常陸宮の姫末摘花、養女にする紫の上、六条の御息所との関係が描かれていく。