人類が初めて月を歩いた。ニューヨーク・メッツがワールドシリーズで奇跡の優勝を果たした。そしてニューヨーク郊外のベセルでは、3日間にわたり50万人もの若者が、彼らの世代を何よりも象徴するイベントに参加した――それは規模においても影響力においても前代未聞のコンサート、平和と音楽という旗印の下にあらゆる階層の人々が集い、一つとなった瞬間だった。彼らはそれをウッドストックと呼んだ。それから1年後、その音楽のエッセンスやしびれるようなパフォーマンス、それらを生で味わった人々の感動が、オスカーを獲得した記念碑的ドキュメンタリーの中で甦る。

UCLAの学生で詩の才能を高く買われていたジム・モリソン。ロックバンド・ドアーズを結成すると「ハートに火をつけて」が大ヒット。やがてカリスマ的な存在となるも、パフォーマンスがわいせつと非難されるように。恋人のパメラはそんな彼の奇行を心配し…。

極寒の地で活動する売れないバンド、レニングラード・カウボーイズ。彼らは悪徳プロモーターにそそのかされてアメリカへと旅立つ。さらにそこからメキシコへと向かうことになった彼らは、新たな音楽を吸収し、人気バンドへと成長していく。 本作に出演した実在のバンド、スリーピー・スリーパーズが、後にレニングラード・カウボーイズとして活動することになる。

2006年秋、ニューヨークのビーコン・シアターで行われたザ・ローリング・ストーンズのライブを、ザ・ローリング・ストーンズの熱狂的ファンであるマーティン・スコセッシ監督が撮ったドキュメンタリー。収容人数2,800人の劇場を舞台に、世界一の撮影スタッフがあらゆる機材を駆使し、ライブの全体像から舞台裏までを映しだす。