「アマゾンプロジェクト」の責任者・水澤令華のもとに2年前から養子として引き取られた一人の青年・水澤悠がいた。彼も自らの変調に気付きつつあった。そしてアマゾンを狩るアマゾン、鷹山仁も独自に行動を開始していた。その男の目的は依然謎のままである…様々な思惑が錯綜する中、悠と仁の出会いによって物語は大きく動き出すのであった。

ある事情により現場を離れ、緊急司令員として勤務する刑事が受けた1本の通報。電話の向こうの被害者を救うため必死で策を練る彼を、思わぬ真実が待ち受けていた。

ネヴィル・シュートの終末SFの古典『渚にて』は59年にグレゴリー・ペック主演で映画化されたが、今回は舞台となるオーストラリアの製作で長編TVムービーとしてリメイクされた。21世紀初頭、アメリカと中国の間で起きた核戦争は北半球を壊滅しただけでなく、残る南半球にも放射能の脅威を残した。唯一生き延びた米原潜の一行は最後の楽園となったオーストラリアに上陸するが、再び出航の命令が下る。北半球のどこかから正体不明のメールが送られてきたのだ。だが、万に一つの可能性を求めて北上する彼らの前には、忌むべき核の戦禍が広がっていた……。

大映創立18年を記念して、1958に作られた時代劇。渡辺邦男、八尋不二、民門敏雄、松村正温と4人で共同執筆した脚本を、『アンコール・ワット物語 美しき哀愁』の渡辺邦男が監督、渡辺孝が撮影をそれぞれ担当した。 元禄14年3月、江戸城松の廊下で、浅野内匠頭は度重なる侮辱にたえかね、勅使接待役指南の吉良上野介へ刃傷に及んだ。幕府では、上野介派の老中柳沢出羽守が目付役多門や老中士屋らの反対を押しきり、上野介は咎めなし、内匠頭は右京太夫邸で即日切腹という処分を裁決した。赤穂で悲報を受けた内蔵助は、家中の意見を篭城から殉死へ導き、その後始めて仇討の意図を打ち明けた。内蔵助は、順序として浅野家再興の嘆願書を脇坂淡路守に託したが、出羽守はこれも受けつけない。上野介の実子上杉綱憲は、家老・千坂に上野介の警戒にあたらせ、各方面に間者を放った…