恋人の命を救うためベルリンの街を疾走する女性の運命を、画面分割やアニメーションなど様々な手法を取り入れながらスピード感たっぷりに描いたドイツ映画。夏のベルリン。午前11時40分、ローラのもとに裏金の運び屋をする恋人マニから助けを求める電話が入る。ボスから預かった10万マルクを失くしてしまい、正午までに金を返さないと殺されるのだという。タイムリミットは20分。愛するマニを救うため、金を工面すべく街中を駆け巡るローラだったが……。わずかな行動の違いで変わるローラとマニの運命を、3通りの結末で描き出す。

フランク・ホリガンは長年シークレットサービスに勤めるベテラン警護官であり、ダラスでのケネディ大統領暗殺事件の際にも現場に配属されていたが、大統領を守ることが出来ず、未だにその時のことを悔やんでいた。 アメリカでは現職大統領の再選キャンペーンが始まっていたが、そんな時期に大統領を暗殺するとの脅迫状が届く。やがてフランクは殺し屋のミッチを特定するが、逆にミッチはフランクのジョン・F・ケネディを守れなかった過去を知ると、彼に暗殺を阻止してみろと挑発を始める。一匹狼であるフランクは、唯一の相棒といえる臆病者のアルと共にキャンペーンの護衛に参加し、ミッチの追跡を始める。

スポーツ・エージェントのジェリーは、選手の年俸をつり上げるだけのやり方に疑問を持ち、会社に提言書を提出した。だがクビになってしまい、彼はただ一人共感してくれた会計係のドロシーと共に独立するが、クライアントは、落ち目になったアメリカン・フットボールの選手ロッドだけだった……。キューバ・グッディング・Jrが96年アカデミー賞助演男優賞を受賞。

「私の頭の中の消しゴム」「四月の雪」のソン・イェジン主演で、政治家の夫とその妻がが不可思議な事件に巻き込まれていく様を描いたサスペンススリラー。脚本に「オールド・ボーイ」「スノーピアサー」のパク・チャヌクが参加している。ある日、娘が突然失踪してしまったヨミンは、娘の行方を探そうと必死になるが、国会議員を目指して選挙活動中の夫ジョンチャンは、15日後に迫った選挙に気を取られてばかり。娘の失踪を真剣に取り合わない人々に憤慨するヨミンは、ひとりで娘の痕跡をたどっていくが、その過程で驚くべき真実を目の当たりにする。主人公ヨミンをソン・イェジンが演じ、政治家の夫を「妻が結婚した」でもソンと共演したキム・ジュヒョクが扮する。

パリ・オリンピック陸上短距離で祖国イギリスに金メダルをもたらした2人の若者がいた。ユダヤの血をひいている為、言われなき差別と偏見を受けてきたハロルド。彼にとって走ることは偏見に勝利することであった。一方、宣教師の家に生まれたエリックは神のため、信仰のため走った。

修道院で食事係を務めるドジな男ナチョは、孤児たちに美味しい食事をさせたい一心で、幼いころから憧れていたルチャ・リブレの覆面レスラーになる。相棒のスティーブンとともに厳しい特訓を積んだ後、修道院には秘密でリングに上がるナチョ。彼らは連戦連敗を重ねながらも、チャンピオンのラムセスと戦うチャンスを手にする。果たしてナチョは試合に勝てるのだろうか!?

ニューヨーク。現在17歳のダフネは、自由で愛を尊重する母リビーと2人暮らし。彼女は今まで明るく幸せな生活を送ってきたが、ただ1つ満たされない気持ちをずっと抱えている。それは、まだダフネが生まれる前に母と別れてしまった実の父親に会いたい、という切実な想いだった。彼の家族が上流階級に属しているせいで離ればなれになった父は今、ロンドンにいる。ある時、ダフネはとうとう意を決し、父のもとへ旅立った。そして、今では爵位を持ち、政治家として活躍する父ヘンリーと念願の対面を果たすダフネだったが…。

秋のボストン。ビジネスウーマンのリンジーは偶然から数学教師ベンと出会い、彼の優しさに魅了される。それから半年間、2人の恋は順調で、リンジーは彼との結婚を意識しだす。だが春の訪れとともにベンは変貌する。彼は少年時代からレッドソックスの熱狂的ファンで、大リーグの開幕後、生活の中心はレッドソックスの応援に移っていく。リンジーも最初は野球観戦に付き合うが、仕事の忙しさも影響し、彼についていけなくなり…!?

チャーリー・コンウェイ率いるアイス・ホッケーチームのダックスは、コーチのゴードン・ボンベイの母校である名門校エデン・ホール・アカデミーにスポーツ奨学生として入学を果たす。ゴードンはジュニア・チームの指導をするためにダックスのもとを離れ、代わりにテッド・オライオン新コーチが就任。オライオンは優秀な選手であったにもかかわらず、選手を引退してコーチの道へと進んでおり、ゴードンも彼を信頼していた。しかし、キャプテンを剥奪されたチャーリーはオライオンのやり方に納得できずに反発する。 入学後の初戦でダックスのディフェンスの弱さが露呈し、遂にはチャーリーとフルトンがチームを離脱する。その後フルトンはチームへ戻ることを決めたことで、ゴードンに見捨てられたと感じ、オライオンに腹を立てたチャーリーは孤立する。久々に母のもとへ帰ってきたチャーリーに、ある悲しい知らせが届く。

傲慢な性格で知られた映画監督マイケル・カーティスが、スタジオの権力争いや家族の問題に直面しながら、1942年の映画「カサブランカ」の撮影に臨む姿を描く。