1958年、南極。日本の第1次越冬隊員たちは、第2次隊員と交代すべく昭和基地を後にした。だが悪天候が続き、ついに第2次隊員たちは上陸を断念、越冬の中止が決定される。樺太犬の世話係を務めていた潮田と越智は、その知らせを聞いて驚愕する。基地には15頭の犬が残されているのだ。だがもはや連れ戻す余裕はなく、2人は断腸の思いで南極を後にする。帰国した潮田は、犬の飼い主たちへの謝罪の旅を始める。

1974年、19歳のマイケル・ピーターソンは有名になりたかった。 お手製の散弾銃を作り、郵便局を襲った彼はあっさり捕まり、7年間の刑務所暮らしを宣告される…マイケルは自分を俳優の【チャールズ・ブロンソン】の分身であると主張、そのキャラクターを通し、その後、34年間に渡り刑務所生活をおくることとなった。

バイオリンを演奏する路上生活者のナサニエル(ジェイミー・フォックス)に出会ったロサンゼルス・タイムズの記者ロペス(ロバート・ダウニー・Jr)。かつてジュリアード音楽院に在籍し、チェロを演奏していたというナサニエルに興味を抱いたロペスは、ナサニエルの人生について調べ始め、連載コラムの題材にしようとする。

アメリカに移住してきた移民の青年・アレックス、希望溢れるアメリカ生活のはずだったが、父が無理をして買った家のローンが家計に重くのしかかる。おまけに父親は定職につけず、家計は母親が運よく見つけた銀行の仕事で支えていた。それでも貧しい状況は変わらず、アレックスはインターネットを通じて小銭を稼ぐ術を知る。やがて、少しずつため込んだお金で夢の大学進学のチャンスを得たアレックスだったが、母親が銀行をクビになり、ため込んだお金も家のローンに消えることになってしまう。そんなある日、アレックスはネットでゼットという男が主催するブラック・マーケットの存在を知る。理不尽な社会に復讐をするゼットに心酔したアレックスは、知り合った仲間とネットで闇ビジネスに関わり、ゼットの気を引く事にする…