「息子のまなざし」「少年と自転車」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が、「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」「君と歩く世界」のマリオン・コティヤールを主演に迎え、労働者の連帯をテーマに贈る社会派ヒューマン・ドラマ。会社から突然解雇を宣告され、それを免れるために同僚たちの協力を仰ぐべく、一人ひとり説得して回るヒロインの運命を描く。 夫と共働きで2人の小さな子どもを育てる工場労働者のサンドラ。体調不良による休職から復帰しようとした矢先、会社から解雇を言い渡されてしまう。アジア勢に押され、経営の苦しい会社としては、社員にボーナスを支給するためにはやむを得ない措置だという。それを撤回してほしければ、同僚16人のうち過半数がボーナスを諦めることに賛成する必要があるという。投票が行われるのは月曜日。サンドラに残された時間はこの週末だけ。“自分のためにボーナスを諦めてほしい”と頼むことがどんなに厚かましいお願いかは百も承知ながら、もはや他に選択の余地がないサンドラは、悲壮な思いで同僚への説得行脚を開始するが…。
CEOの姉から人員削減とボーナスカットを命じられた支社長。支社の命運をかけ、大手クライアントの契約を獲得すべく盛大なパーティーを主催するが...。
ライン川を挟んだ両岸に広がるドイツの古都ケルン。過去と現在が混在するようなこの町で暮らす7人の男女、レニー、セーアン、ステラ、ソフィア、ニック、ピア、マリア。サラリーマンからコールガールまで、年齢も職業も違う他人同士の彼らは、ある者は純粋な愛の喜びに震え、ある者は異常な欲望に溺れ、ある者は愛を金で買おうとする。大都会の夜を漂う彼らは、出会い、交わり、別れ、そしてまた出会いを繰り返していく。