拳にはバンテージのみを巻き、通常格闘技の禁じ手がほとんど許される「地球上で最も危険な格闘技」と言われるミャンマーの伝統格闘技・ラウェイ。その一方で、最後まで立っていれば“二人の勇者”として讃えられる神聖な「最も美しい格闘技」でもある。そんなラウェイに挑戦する日本人たちを通して、「人はなぜ戦うのか?」と言う答えの無い問いに挑んだのは「熊笹の遺言」(2004)の今田哲史監督。軍事政権から解放され民主化が始まったばかりの2016年から、ラウェイに挑戦する選手や大会関係者を追う。