馬に乗って弓を射るのが得意で、王家の伝統に反発する王女のメリダは、王女らしく気高く優雅に振る舞うよう求める母としばしば衝突する。ある日、不思議な炎に導かれるように森の奥へと足を向けると、魔女の家にたどり着く。メリダは、森の魔法を人間が使ってはならないという森の掟を破り、魔女に向かって、自分の運命を変えてほしいと願う。魔女が彼女の願いをかなえるために呪文を唱えると、王国全体に恐ろしい呪いがかかる。王国と家族を救うため立ち上がったメリダは、やがて森に隠された自分の運命を知る――。
3つの王国が君臨する世界。不妊に悩むロングトレリス国の女王は、魔法使いの教えに従い、国王の命と引き換えに得た怪物の心臓を食べて美しい男の子を出産する。ストロングクリフ国で人目を避けて暮らす老婆の姉妹。好色な国王に美声を見初められた姉は、不思議な力で“若さと美貌”を取り戻し、妃の座に収まる。大人の世界に憧れるハイヒルズ国の王女。国王は、そんな娘を屈強で醜いオーガ(鬼)に嫁がせることを決める。
イギリスからアメリカに移り住んだお金持ちのコリンズ家に生まれたバーナバスは、魔女アンジェリークによってヴァンパイアにされてしまった上に、生きたまま埋められてしまう。その後、ふとしたことで彼は200年の眠りから目覚めるが、コリンズ家はすっかり落ちぶれていた。バーナバスは、コリンズ家再建を末裔と成し遂げるべく、自らの父の言葉である「唯一の財産は家族」を胸に行動を起こす。