ガールフレンドと破局した自由奔放なジェイミー(マーガレット・クアリー)と、堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)。日々の生活に行き詰まりを感じる二人は、気分転換にドライブ旅行に出かけることに。そんな二人は、運転中のアクシデントがきっかけで車のトランクから謎のスーツケースを発見する。一方、そのスーツケースを取り戻したいギャングたちは、二人を追って車を走らせるのだった−。ジェイミーとマリアンは、危険が迫る状況にも関わらずこのドライブ旅行をエンジョイしようとする!スリル満点&予測不能なアメリカ縦断ドライブが、今始まる!

あなたは自分が誰なのか知っていますか?誰なのかと問われると、一瞬、答えに詰まってしまう。なぜなら人はみな、自分の意思でこの世に産まれ落ちたわけではないから。だから、自分が誰なのかを語るには“誰々の子供です”、“どこそこに勤めている何々です”など、自分以外の何かが必要になる。すなわち、自分が創られたのは親の意思であり、さらに遡れば、その親にも意思がない事になる。本作では、そのような親から受け継いだ遺伝子により、自分が知らない自分、自分では制御出来ない自分に苦しめられる人間を描く。主人公A子とその内面から派生した異なる人格。A子を中心に複雑でトリッキーなドラマが展開する中から見えてくる人間模様。そしてその先にある性と生、あるいは死とは…。

女流陶芸家・乾登紀子とその住み込みの弟子となった結城はるか。はるかは登紀子を一途に慕い、師匠と弟子という関係を超えて、特別な愛情を抱いていた。ところが登紀子は男遊びが激しく、毎日のように男をアトリエ兼自宅に連れ込んでいた。しかし男では満足できず、男が帰った後、必ずはるかの体を求めてくるのだった。そんな登紀子のワガママにも、彼女と体を重ねることに悦びを感じてしまうはるか。そんなある日、登紀子が有名な陶芸家の息子・悟を新たな弟子として迎え入れたことで、はるかと登紀子の関係は大きく狂い始めるのだったが…