L・チャンを主軸に、M・チャン、C・ラウ、A・ラウ、J・チュン、T・レオンと、当時人気絶頂の香港のトップスターたちがきら星のごとく顔をそろえて各自の魅力を存分に発揮。彼らが繰り広げる甘く切ない男女の擦れ違いの恋愛劇を、ウォン監督がスタイリッシュな映像と話法でムード満点に描いて評判を呼び、第10回香港電影金像奨で、作品賞、監督賞など主要5部門を制覇。これが2作目だったウォン監督の異才ぶりをより広く知らしめ、世界中でそれにしびれる熱狂的ファンが続出することとなった。 1960年の香港。競技場の売店の販売員スーは、プレーボーイのヨディからきざなセリフで口説かれ、彼を愛するようになるが、ヨディはやがて、クラブのダンサーのミミに心が移ってしまう。彼に捨てられて心傷つき、夜の街をひとりさまようスーを巡回中の若い警官タイドは慰め、彼女に恋心を抱くが、それは片想いに終わる。“お前の実の母親は外国にいる”と養母から告げられたヨディは、実母に会いにフィリピンへと旅立つが……。

亡くなった恋人への思いを抱えたまま、建築を学ぶ青年がひとりの女性と出会う。彼女は過去から逃れ、新たな気持ちでやり直すためにスペインへやってきていた。

自ら富を築いた男は心優しい女性と結婚し、運命の人と幸せをつかんだと思っていた。ところが、彼は美しい客室乗務員に心を引かれ、妻への愛を試されてしまう。