フィラデルフィアの下町。無名ボクサーのロッキーは本業だけでは食えず、借金の取りたてを請け負って日銭を稼いでいた。そんなある日、世界チャンピオンのアポロが気まぐれで無名選手にチャンスを与えようと言い出し、無作為に選んだロッキーを挑戦者に指名する。降って湧いたチャンスを得て、ロッキーは想いを寄せる女性エイドリアンに、15ラウンド最後まで戦いぬくことで自分の愛を証明すると約束する。

賭けビリヤードのプロ、エディは、ミネソタ・ファッツと呼ばれる男に勝負をいどんだ。優勢に進んでいた試合も、エディが油断して酒を飲んだとたん逆転してしまう。その勝負で全ての財産を失ったエディは、次第に生活がすさんでいく。だが、愛する女性に自殺されたとき、彼は再びファッツに挑むのだった……。ひとりのハスラーを主人公に、人生の挫折と苦渋を描く。

大恐慌時代に活躍した実在のボクサー、ジム・ブラドックの伝説を映画化した感動の物語。貧困のなか、家族を養うためだけに戦い、ヘヴィ級チャンピオンとなった小市民を、巨匠ロン・ハワード監督が情感たっぷりに描く。迫力満点のファイト・シーンの撮影も見事。

スラムで育った少年がサッカーに目覚め、ブラジルをW杯で優勝させることを決意し、“サッカーの王様”と呼ばれるまでになるまでを描いたスポーツ・ドラマ。20世紀最高のサッカー選手と称される、ペレの人生を家族愛とともに綴っている。

女子中学生サッカープレイヤー・ 恩田希(おんだのぞみ)は、 誰よりも練習し、誰よりも努力してきた。 それでも、彼女は試合になかなか出してもらえなかった。 藤第一中学校、男子サッカー部──。 それが、彼女の今いるフィールドだ。 中学2年生となった希は、監督に「新人戦の1回戦に出たい!」と何度も願う。 その理由は、対戦相手にあった。 一緒にサッカーを続け、小学4年生で転校していった、 幼馴染の“ナメック” 谷安昭(たにやすあき)がいる、江上西中学校なのだ。 「サッカーはフィジカルだ。身体のデカイ俺に、女のお前が敵うわけがない。 男というだけで俺は──お前を超えたレベルにいるんだ」 再会したナメックから受けたその言葉を、 希は試合に出て、勝つことで、はねのけたかった。 「上等だわ。見せてやろうじゃない。私に何ができるのか」 希の孤独なチャレンジに、いま、ホイッスルは鳴らされた!

アポロとの死闘で判定負けしたロッキーは、危険なボクシングから足を洗い、恋人エイドリアンと結婚。正業に就いて家庭を築こうとするが、ボクシング一筋に生きてきた彼はどんな仕事をしてもうまくいかない。一方、無名のロッキーをKOできなかったアポロはチャンピオンとしてのプライドを打ち砕かれ、評価も人気も失っていた。復讐に燃えるアポロはマスコミを使ってロッキーを挑発、再戦のリングに引きずり上げようと画策する。

徹底した科学トレーニングで作り上げられたソ連最強のボクサー、ドラゴが訪米。そのトレーナーである妻ルドミラは挑発的な発言を繰り返し、刺激を受けた元チャンピオンのアポロはロッキーをセコンドにエキシビションマッチに臨む。だが、恐るべき破壊力を持ったドラゴのパンチを受け、アポロはリング上で絶命してしまう。親友の死を目の当たりにしたロッキーは仇討ちを誓い、タイトルを返上して敵地モスクワへと乗り込む。

真っ赤でピカピカなボディがトレードマークのレース・カー“ライトニング・マックィーン”は、レースでチャンピオンを目指す人気者。ある日ルート66号線沿いにある田舎町“ラジエイター・スプリングス”に立ち寄り、住民たちと触れ合ったことで、自分の人生には何かが失われていたことに気が付く。

ヘビー級王座についたロッキーは連戦連勝を重ね、愛する家族と幸福の絶頂へ。引退を考えだした矢先、新たな挑戦者クラバーが現われる。野獣のような闘志を持つクラバーを恐れる老トレーナーのミッキーは、ロッキーに対戦をやめるように進言するが、挑発に乗った彼は聞く耳を持たない。心労が重なるミッキーは試合前日、ついに心臓発作を起こして倒れてしまう。不安を抱えてリングに上がったロッキーは、無残に敗北してしまう。

激戦を続けてきた影響で脳に損傷が見つかり、ボクシングからの引退を余儀なくされたロッキー。その上税理士の財産使い込みが発覚、破産したロッキーはかつて暮らした下町で無一文から再出発することになる。そんなある日、彼の前に若いボクサー、トミーが現われる。粗削りながらその才能に気付いたロッキーはトレーナーを引き受け、トミーは気鋭のボクサーに成長。だがマスコミはトミーを「ロッキーの操り人形」と書き立てる。

主人公ハックはポーカー世界大会で2度優勝する腕前を持つ父親を尊敬できないでいた。家族を捨て常にポーカーの虜となっていた父。しかし気付いてみれば彼も各地のポーカーテーブルで稼ぐプロのポーカープレイヤーとして日々過ごす存在となっていた。ある日友人の妹ビリーと知り合い惹かれあうが、彼女のなけなしの金を黙ってポーカーの種銭として使ってしまい愛想をつかされてしまう。 ポーカーの騙し合いの日々の中でハックはビリーが自分にとって心許せる特別な存在である事に深く気付かされるのだが、彼の中のポーカープレイヤーとしての葛藤や父親との確執に悩み続ける。そんな中ハックは、ラスベガスで開かれる世界最大のポーカー選手権出場が決まる。大会には3度目の優勝を狙う越えられない存在である父親も対戦相手として名乗りをあげていた。ビリーのいない中、ハックの孤独な勝負が始まる。

3歳から鍛錬を積んできた剣道エリートの香織(成海璃子)は、とある大会で同学年の無名選手に負けたことが忘れられず、その選手を追って剣道の名門・東松学園に入学する。しかし再会した因縁の敵・早苗(北乃きい)は、ほぼ実績ゼロ、剣道は楽しむのがモットーのお気楽少女だった!失望しながらも強引に引っ張っていこうとする香織の姿に、次第に早苗は引き込まれていく。一方、香織も普通の16歳を生きる早苗を通して今まで経験してこなかった世界を知るようになる。勝つことしか考えてなかった香織と、父親の事業失敗という経験から勝負に対して否定的な早苗。全く接点のなかった二人が剣道を通して出会い、ぶつかりそして成長していく。剛と柔、対照的な2人は最高の好敵手になれるのか?