母親の葬儀の翌日、一睡も出来ずに朝を迎えたオーエンは、父親を避け一人で母親の墓参りをすることにした。ちょっとした勘違いから、亡くなった父親の墓を訪れていたマウラという女性と知り合う。2人は失ってしまった愛する人とつながる方法を探そうとしていた。

“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが、一般家庭にまで普及した未来世界。茶葉の販売店を営むジェイク、妻のカイラ、中国系の幼い養女ミカは、慎ましくも幸せな日々を送っていた。しかしロボットのヤンが突然の故障で動かなくなり、ヤンを本当の兄のように慕っていたミカはふさぎ込んでしまう。修理の手段を模索するジェイクは、ヤンの体内に一日ごとに数秒間の動画を撮影できる特殊なパーツが組み込まれていることを発見。そのメモリバンクに保存された映像には、ジェイクの家族に向けられたヤンの温かな眼差し、そしてヤンがめぐり合った素性不明の若い女性の姿が記録されていた……。