朝鮮戦争を舞台に、3人の軍医が巻き起こす大騒動を描き、カンヌ映画祭で国際グランプリを受賞したロバート・アルトマン監督の傑作ブラック・コメディー。 朝鮮戦争下の移動米軍外科病院に、ホークアイ、デューク、トラッパーの3人の軍医が配属された。腕はピカイチの名医だが、やることなすことすべてにおいて型破り。仕事が終わると、寸暇を惜しんでは猥雑極まりないイタズラに精を出す。 軍規を無視してやりたい放題をし、お固い女性将校をからかうのに夢中になり、彼女に“熱い唇”なるあだ名をつけ彼女のベッドシーンを軍放送で流してみたり、彼女が本当の“金髪”かどうかを確認するため、彼女がシャワーを浴びている小屋を壊したりと院内でハチャメチャな騒動の数々を引き起こしていく。 彼らの仲間である歯科医が“男性的不能”を理由に自殺したいとホークアイに相談する。ホークアイとジョンは彼のために「お別れパーティー」を開くことにするが…。
大学の数学教授であるグレゴリーは過去の苦い経験から、セクシーな美女を見ただけでめまいを起こすという奇妙なクセの持ち主。そんな彼が、ふとしたきっかけで同じ大学で教える地味で知的な女性ローズと知り合う。やがて二人は恋に落ち夫婦となるが、グレゴリーが望むのは“セックスレス”な生活だった。女性として不満を抱くローズは、彼の気持ちを変えるため魅力的な女性になる決心をするが・・・。
10年前に弁護士ジェイクと離婚したジェーンは、ベーカリーの経営者として成功して以来、仕事と子供3人の子育てを両立させてきた。ある時、息子の大学の卒業式で行ったNYのホテルのバーで偶然ジェイクと再開。今や年下の女性と再婚したジェイクだが、ジェーンは泥酔した勢いも手伝い、久しぶりに彼とベッドを共にする。以来彼から言い寄られる一方、ジェーンは自分と同じくバツイチの優しい建築家、アダムに好意を抱く。
ゴードン・コットラーの小説『暗号』を、ジュリアン・ミッチェル、スタンリー・プライス、ピエール・マートンの3人が脚色、「シャレード」のスタンリー・ドーネンが製作・監督したスパイ・アクション。撮影はイギリスのクリストファー・チャリス、音楽は「シャレード」のヘンリー・マンシーニ、ソフィア・ローレンの衣裳をクリスチャン・ディオールが担当した。出演は「蜃気楼」のグレゴリー・ペック、「栄光の丘」のソフィア・ローレンのほかに、舞台俳優のアラン・バデル、「最後のガンファイター」のキーロン・ムーア、「秘密殺人計画書」のジョン・メリベールなど、イギリス出身の俳優が起用されている。