2004年にブロードウェイで初上演された戯曲を、作者S・ベルバー(映画「10日間で彼女の心をうばう方法」を監督)自身が監督して映画化。主人公役は、舞台版でトニー賞の演劇主演男優賞にノミネートされたフランク・ランジェラから、実力派スチュワートに交代。「X-MEN」シリーズのプロフェッサーX役やTV「新スタートレック」でピカード役を演じたスチュワートだが元々は英国演劇界の本格派。本作で高い表現力を見せた。共演は「スパイキッズ」シリーズのC・グジーノ。 ニューヨーク。若いころはバレエダンサーだったが振付師を経て、老いた今はひとり暮らしをしながらジュリアード音楽院でバレエを教えるトビー。シアトルの夫婦、マイクとリサから米国バレエ史について取材したいと頼まれ、彼らを自宅に招く。ところが夫婦は1960年代のバレエ関係者の私生活を知りたがり、ある女性の名を出す。その女性はマイクの亡くなった母親だがトビーの元恋人で、マイクはトビーが自分の父親だと疑い……。