ディズニーを代表するキャラクターであるミッキーマウスを主人公にした短編アニメーション。1928年に製作された「ミッキーマウス」シリーズの第1作『蒸気船ウィリー』を思わせるクラシックなモノクロ映像と、最先端技術を駆使した映像が融合する中、ミッキーマウスのユーモラスでスリリングな活躍が映し出されていく。『カーズ』シリーズなどのジョン・ラセターが製作総指揮を担当、彼の指示によってアーカイブに保存されているウォルト・ディズニー本人の音声を抽出してミッキーマウスの声が創造されている。なお本作は、『アナと雪の女王』の同時上映作品となっている。

しんしんと雪降り積る、寒い夜のこと。田舎医者は、困り果てていた。急病患者の知らせが入り、すぐに十マイルも離れた患者のところへ行かねばならなかった。女中ローザが近所中を探してくれているが、こんな吹雪の夜に大事な馬を貸してくれるやつなんていないだろう。医者は私が身の不運を嘆いた。腹立ちまぎれに古い豚小屋を一蹴りした。中から現れたのは見知らぬ馬子。驚いたことに立派な馬を二頭も貸してくれるという。見つからないと困り果てていた医者は上機嫌で馬車に飛び乗った。ローザは悲鳴を上げながら家中の電気を消し、馬車は諦めようとする医者を乗せて疾走し、馬子はローザに襲い掛かろうと家の扉を激しく壊した。そして、一瞬にして遠く離れた患者宅に着いてしまった田舎医者・・・・・・。