1942年、ミュンヘン出身の若い女性ユンゲはヒトラーの個人秘書の職を得る。それから月日は流れて1945年、第2次世界大戦は大詰めを迎え、ヒトラーはごく限られた身内や腹心の部下たちとベルリンのドイツ首相官邸の地下要塞に逃げ、そこで不自由な生活を送る。敗北の気配が濃くなる中、ヒトラーはまだ反撃のシナリオを熱っぽく語るが次第に部下たちは彼から離反していき、ユンゲは歴史の証人としてその光景を静かに見守る。

第二次世界大戦下、8歳の少年ブルーノは、ナチス将校の父の栄転でベルリン郊外に引っ越すことになる。裏庭の森の奥、鉄条網で覆われた場所を訪れたブルーノが出会ったのは、縞模様のパジャマを着た少年シュムエルだった。二人は友情を育むが、ある日ブルーノはシュムエルを裏切ってしまい……。<ナチス将校を父親に持つドイツ人少年と強制収容所内のユダヤ人少年との友情と哀しい運命を描いた心揺さぶる人間ドラマ。ジョン・ボイン原作の世界的ベストセラーを映画化。主人公となる二人の少年をオーディションで選ばれたエイサ・バターフィールドとジャック・スキャンロンが演じる。人種など問わない純粋な友情と、戦争がもたらす子どもたちの宿命に胸が痛む。>

1941年、ナチスドイツはソ連への大規模な奇襲侵攻作戦“バルバロッサ作戦”を開始した。首都モスクワが大軍に包囲されようとする中、郊外の町ヴォロコラムスクを守備していたパンフィロフ将軍指揮下の第4中隊は敵の猛攻にさらされる。機動力、攻撃力に勝る独軍戦車部隊の前に歩兵中心の守備隊はなすすべもなく、生き残りはわずか28人。だが、彼らはモスクワを守る最後のとりでとして、絶望的に不利な戦いに赴いていく。