アウシュビッツ収容所で死の天使と言われたメンゲレ博士が、ナチスの残党と共にある計画を発動した。それは、アメリカとヨーロッパにいる、94人もの人物を殺害する、というものだった。そしてそれは、ナチスの復活を告げる悪魔の計画でもあった。

アイスランドの首都レイキャヴィクを舞台にしたアーナルデュル・インドリダソンの犯罪捜査小説シリーズの1作を映画化。監督は「2ガンズ」のバルタザール・コルマウクル。2006年アイスランドアカデミー(エッダ)賞最優秀作品賞等を受賞。 この地に眠る、脳のない死体の少女。10月のアイスランド・レイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで老人の死体が発見された。エーレンデュル警部が現場に向かうと、強盗の痕跡は無く、顔見知りの人物による突発的な殺人事件と見られた。しかし現場に残された3つのメッセージを元に捜査を進める内に、次第に明らかになる老人の隠された過去。それは、小さな町中を巻き込む一大スキャンダルと、ある一族が抱える哀しくも怖ろしい運命に辿り着くのだった・・・。