戦争によって“意識ある肉塊”と化したひとりの青年を描いたD・トランボの小説を自身の脚色・初監督で完成させたトランボ渾身の反戦ドラマ。ジョーは今、野戦病院のベッドで静かに横たわっている。第一次大戦の中、彼はほとんどの器官を失う大怪我を負いここに運ばれてきたのだ。真の暗闇の中でジョーは想う。釣り好きだった父と過ごした日々や、出征前夜に恋人と交わした愛の営み……。やがてひとりの看護婦がジョーの胸に書き記した文字によって彼は外界との繋がりを持つのだが……。
1914年。第1次世界大戦が勃発し、ドイツの有名オペラ歌手だったニコラウスも一兵卒として戦地に出征する。その愛妻でやはりオペラ歌手であるアナは、自ら積極的に働き掛けてクリスマスイヴにコンサートを開き、戦場から呼び戻された夫とともに、皇太子の御前でアリアを熱唱することに。無事務めを終え、塹壕に戻ってきたニコラウスはそこでも兵士たちのために美しい歌声を披露するが、そこで奇跡のような事態が起こる。
第一次大戦で活躍した、実在の人物を描いた伝記的映画。テネシーの田舎町に生まれたヨークは、何物にも縛られない自由人だった。しかし、ある時から信仰に目覚めた彼は、真の自由を守るためには、戦争もやむなしという結論に達する。そして彼は、戦場で幾つもの武勲を立てるのだった……。
1917年、司祭に任ぜられたファーモイルは聖ヨハネ教会の助任司祭として就任した。しかし、リアリストの主任司祭と理想を追うファーモイルは対立し、自分の意見を発表するために本を著した。これがボストン大教区の枢機卿グレノン大司教に知れ、いなかの貧しい教区に転任させられが、ここで病身をおして教区の人たちに心を砕く神父に会い、謙遜の尊さを知る。グレノン大司教はファーモイルの成長を知り、再び自分の下に呼びもどし秘書とした。ボストンの家に帰ったファーモイルは妹モナが異常妊娠で苦しむのを目の当たりにするが聖職につく身では堕胎をすすめられず妹は亡くなる。