1925年、9歳の少年・小豆子は、娼婦の母親に連れられ京劇養成所“喜福成”にやって来た。そこで彼は少年・小石頭と仲良くなる。やがてふたりは成長し、小豆子は女形に、小石頭は男役に決められ、それぞれ程蝶衣、段小樓と名乗り有名スターになっていく。1937年、中国と日本との戦いが深まる中で、段小樓は娼婦の菊仙と出会い結婚する。段小樓に思いを寄せていた程蝶衣は、2度と共演しないと言い放ち、彼のもとを去る。

アメリカで、同性愛者であることをカミングアウトして公職に就いた初めての人物、ハーヴィー・ミルク。波乱万丈の短い人生を送った彼の、最後の8年間に何があったのかを、ガス・ヴァン・サント監督が描き出す。

航空機墜落。地面に激突し真っ二つに引き裂かれた機体から、パニック状態の乗客たちを安全な場所へと導くひとりの男がいた。彼の名はマックス。妻と息子を持つごく普通の男性であったが、この事件をきっかけに、恐怖を超越、極度の苺アレルギーも一切なくなるなど、まさに別人に変わってしまう。 マスコミはまるで救世主のように書き立てた。そんな折、マックスは同じ事故で赤ん坊を死なせたカーラと接触。これを機に彼女は立ち直り始めるが、彼は妻と息子を拒絶するなど、どうしても元には戻れない。はたしてマックスはどうなってしまうのか…。

ある夏の日、元ドラァグクイーンのなっちゃんが急死する。翌日、なっちゃんが営んでいた店に集まったバージン(滝藤賢一)、モリリン、ズブ子のドラァグクイーン3人は、なっちゃんが自身のセクシャリティーを家族に秘密にしていたことを知る。秘密が遺族に知られないよう彼女の家へ片付けに向かうものの、なっちゃんの母・恵子(松原智恵子)と鉢合わせてしまう。彼らは何とかその場を切り抜けるも、恵子から故郷の岐阜県郡上市に来て葬儀に参列するよう頼まれる。