イスタンブールから1000km離れたトルコの小さな村に住む、美しい5人姉妹の末っ子ラーレは13歳。 10年前に両親を事故で亡くし、いまは祖母の家で叔父とともに暮らしている。 学校生活を謳歌していた姉妹たちは、ある日、古い慣習と封建的な思想のもと一切の外出を禁じられてしまう。 電話を隠され扉には鍵がかけられ「カゴの鳥」となった彼女たちは、自由を取り戻すべく奮闘するが、 一人また一人と祖母たちが決めた相手と結婚させられていく。 そんななか、ラーレは秘かにある計画をたてる……。
作家・佐藤泰志による作品集「大きなハードルと小さなハードル」所収の短編小説を原作とする「夜、鳥たちが啼く」では、人生をあきらめかけた小説家と、愛をあきらめかけたシングルマザーの奇妙な共同生活が描かれる。破壊衝動を内に秘めた売れない小説家・慎一を山田、息子とともに慎一のもとへ身を寄せるヒロイン・裕子を松本まりかが演じた。
どこか満たされない日々を送る女性の元に、20年前に離婚した前夫が著した暴力的で衝撃的な内容の小説が送られてくる。そこから小説と過去、愛と復讐が紡がれる。エイミー・アダムス主演のミステリー・サスペンス。
ノーベル賞を受賞することになった世界的作家の夫と、彼の作品を密かに執筆していた妻。受賞を機に崩壊する夫婦の関係と妻の決意を、華麗な授賞式の裏側に描く。グレン・クローズが圧巻の演技を見せる心理サスペンス。
旅に出た、士官学校教授の青地豊二郎と友人の中砂糺。その途中、彼らは弟の葬式に出席してきたという芸者の小稲と出会う。それから1年、中砂から結婚の報を受けた青地は、彼の家を訪ねることに。だが、妻だという園が小稲とうり二つであることに驚かされる。やがて、園は生まれたばかりの娘を残して逝去。中砂の様子を見に行く青地だが、今度は小稲が乳母として娘を抱いていることに驚く。
アメリカ映画界の巨匠ニコラス・レイが、晩年に講師を務めていたニューヨーク州立大学ビンガムトン校の映画学科の授業の一環として、学生たちとともに作り上げた長編作。劇映画やドキュメンタリーが混在し、複数の画面が交錯するなど、さまざまな手法を用いて作られた実験的作品。