消火用ニトログリセリンを300キロ先の火災の現場へ運搬することになった4人の犯罪者。わずかな衝撃で大爆発するという荷を乗せ、道なき道をゆく彼らの姿を描く。ウィリアム・フリードキン監督の傑作サスペンス。

将来有望な若手政治家デヴィッドは、ある日エリースという美しいバレリーナと‘運命的’に出逢い、一目惚れする。しかし次の瞬間、突如現れた「アジャストメント・ビューロー(運命調整局)」と呼ばれる男たちによってデヴィッドは拉致されてしまう。彼らの目的は、本来‘恋に落ちる予定ではなかったデヴィッドとエリースを引き離し「運命の書」に記述された運命に従わせることだった。

荒野を歩き続けていた男の意識が、やがて錯乱の淵へ堕ちていく悪夢譚、「火星の運河」。殺人事件の現場に残された和鏡の謎を追う、美青年・透と明智小五郎の物語「鏡地獄」。廃墟でひっそりと暮らす、胴体だけの夫とその妻の奇行を、一人の男が屋根裏から監視し記録する「芋虫」。恋焦がれる女優を殺害した運転手の、異常な執着を描く「蟲」。4つの物語は、やがてひとつの大きな流れへと向かっていく。

ある夜、セザールという男が重症を負った女性警官を救い車に乗せた。だが、女性警官は間もなく息を引き取る。そして、セザールは容疑者として逮捕され、殺人罪で死刑宣告されてしまう。そこで、女性精神分析医ダイアナは脳の記憶を映像化するブレインスキャンを使って検証。その結果、セザールは無実と判明するが、死刑は執行されてしまった。同じ頃、連続殺人鬼モワットが自ら出頭。すると、彼の殺害手口が女性警官のそれと酷似していることが判明。そして彼をブレインスキャンにかけるダイアナだったが...。