1915年、フランス・パリの貧しい家庭に生まれたエディット・ジョヴァンナ・ガション。母は路上で歌を歌い、日銭を稼ぐ毎日だった。その後、祖母が経営する娼館に預けられた彼女は、娼婦ティティーヌたちに可愛がられ束の間の安らぎを得る。やがて兵役から戻った父に引き取られると、路上で大道芸をする父の手伝いをする中で、自らも人前で歌うことを覚えるのだった。そして1935年、路上で歌を歌い日銭を稼いでいた彼女は、パリ市内の名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレにスカウトされ大きな転機を迎えた。ルプレによってピアフと名付けられた彼女は、歌手としてデビューするや、瞬く間にスターダムへと駆け上っていくのだったが…。

1960年代のデトロイト。ライブハウスでディーナ、エフィ、ローレルの「ドリーメッツ」がライブハウスの出演を賭けてオーディションを受けていた。その三人に目をつけたのが中古車ディーラーでジェームス“サンダー”アーリーのプロデューサーであるカーティス・テイラー・ジュニアだった。彼はジミーの女癖の悪さからバックコーラスを失い、探していたのだがドリーメッツの声を聞き、週500ドルで彼女たちを雇う。

第2次大戦末期、ナチスのオカルト結社は怪僧ラスプーチンの指揮の下、地上に地獄をもたらすラグナロク計画を実行。だがそこを米軍が急襲。ラスプーチンが地獄の門へ飲み込まれるとともに、真っ赤な異形の赤ん坊が残される。科学者ブルーム博士に引き取られたその悪魔の子は、やがてヘルボーイと名付けられ、極秘機関《超常現象調査防衛局》のエージェントになる。そして現代。オカルト結社の残党はラグナロク計画の完遂を目指す。