オッド・トーマスはダイナーに勤務する20歳のコックである一方、実は霊能力の持ち主。女の子の霊に導かれて殺人犯を捜し出すなど、死者が見えると放ってはおけない。そんなある日、ダイナーでボダッハという気持ち悪い悪霊を大量に見つける。ボダッハは流血の惨劇が近づいていることをときに現れる悪霊だった。

不穏な事件や心霊現象の目撃が続く、郊外の工場跡地に立つ巨大集合住宅。ここに引っ越してきた大学生のりんは、ある日、怪異を体験し、死の呪いの恐怖に戦慄(せんりつ)する。しかし、この建物の謎を調査している民俗学研究者の時世や呪術師の斎恩らと出会い、りんは怪異の正体を突き止めようとする。

人里離れたキャンプ場にやってきた男女の仲良しグループ。そこには、学校で変わり者扱いされているロミーナもいた。若者の非情な蛮行が、血生臭い惨劇を招く。