長距離トラックの運転手、ゴローとガンがとあるさびれたラーメン屋に入ると、店主のタンポポが幼馴染の土建屋ビスケンにしつこく交際を迫られていたところだった。それを助けようしたゴローだが逆にやられてしまう。翌朝、タンポポに介抱されたゴローはラーメン屋の基本を手解きしタンポポに指導を求められる。そして次の日から「行列のできるラーメン屋」を目指し、厳しい修行を始める。

ハーヴェイとは純粋な心を持った人にしか姿の見えない巨大ウサギ。味気ない生活を送る家族や医師たちが、空想好きの楽天家に翻弄される姿をほのぼのと描いたハートウォーミング・コメディ。

私立のラシュモア高校に通う行動派生徒のマックスは、並行して20前後の課外活動をこなすという忙しい毎日を送っているが、肝心の学業は不振。高校に新たに赴任した女性教師クロスに好意を抱くが、高校に無断で水族館を建てようとしたせいで退学となり、公立校に転校することに。クロスを忘れられないマックスだったが、自分の大人の友人であるブルームに彼女を取られてしまったせいで、次第に自暴自棄になっていく。

フランスのE・ロスタンが生んだ人気の名戯曲の映画化。詩才あふれる学者にして天下無双の剣客でありながら、人一倍大きな鼻を持つが故にコンプレックスを抱くというドラマティックな主人公役を、本作では名優ドパルドューがはまり役で鮮やかに好演。第43回カンヌ国際映画祭で男優賞などに輝き、第63回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞。監督は「ボン・ヴォヤージュ」などのJ=P・ラプノー。 1640年のブルゴーニュ。詩人・哲学者・剣客など、多芸多才で知られるシラノ・ド・ベルジュラックだが、人一倍大きな鼻を持つが故にコンプレックスを抱き、従妹のロクサーヌをひそかに愛しながらもその胸の内を彼女に明かせない。やがて彼女が優男のクリスチャンを慕っていると知ったシラノは、自分は身を引いて2人の仲を取り持とうと、文才に欠けるクリスチャンに代わって、情熱的でロマンティックな恋文をロクサーヌに宛てて懸命に書き綴り出すが……。

ギリシャの美しいリゾート地、カロカイリ島。小さなホテルを営む母親ドナのもとで育ったひとり娘ソフィに恋人スカイと結婚する日が近づく。自分の父親を知らないソフィはこの機に乗じ、自分の父親である可能性が高い男性3人、建築家のサム、銀行マンのハリー、冒険家のビルに、自分の結婚式に出席してほしいと手紙を出す。そしてそれを読んだサムたち3人がカロカイリ島を訪れる。

子供の頃からの夢を実現させ、美しい理容師と結婚した中年男、アントワーヌはその後10年間は何事もなく過ごすのだが……。理容師の柔らかな指の感触も官能的な大ヒット作品。

アルバカーキ大学のバスケチームに進学が決まりそうなトロイとスタンフォード大学に合格したガブリエラ。二人は大学進学後の自分たちをわかつ距離に不安を感じていた。そんな中、恒例のスプリング・ミュージカルのオーディションが行われ……。<ディズニー・チャンネルのオリジナルテレビ映画として放送されるやいなや、アメリカを中心に大人気となった学園ミュージカルの映画化作品。シリーズ第3作にあたる本作では、高校の最終学年になった主人公たちが大学進学をめぐり、人生の岐路に立たされる。パワフルなミュージカルとして見ごたえ十分。爽快感あふれる青春ドラマとしても完成度は高い。>

医学博士デヴィッド・ルーベンの小説を、7つの章に分けて描くオムニバス・パロディ映画。誰もが知りたい他人のセックス秘話を、おもしろおかしく解釈し、コミカルに演出する。

とある町の消防団長C.D.は、並外れて大きく醜い鼻を持っていた。それがコンプレックスとなって、彼は女性との恋愛にはいつも消極的。ある日、そんな彼が、町にやって来た美人天文学者ロクサーヌに一世一代の一目惚れをしてしまう。しかし、C.D.の部下で二枚目のクリスも彼女に熱を上げてしまったから事態は複雑に。お人好しのC.D.は、クリスのために自ら愛のキューピッド役を買って出る。

非常に人気があり魅力的であるが、悪い10代の少女が、ある日、男の体内で目を覚ます。 何が起こったのか、以前の状態にどのように戻るのかを発見しようとすると、彼女はそれまでに他人にどれほど残酷で悪かを感じました。

「男たちの挽歌」で香港ノワールブームを牽引したチョウ・ユンファがハリウッド進出を果たしたハードアクション。同作で監督を務めたウーが製作総指揮を手掛け、米国製作ながら“香港ノワール”の雰囲気たっぷりの作品となった。共演はオスカー女優、M・ソルヴィノ。当時彼女が交際していたクエンティン・タランティーノが熱烈な香港映画ファンで、撮影現場に何度も陣中見舞いに来たというユニークな裏話も。後に「トレーニング デイ」「イコライザー」シリーズなどを手掛けるA・フークアが本作で監督デビュー。 極悪非道なチャイニーズ・マフィアのボス、ミスター・ウェイに家族を狙われ、命じられるままに殺しを繰返す凄腕のヒットマン、ジョン・リー。ある日、ウェイの息子が警察に射殺され、その報復としての殺しの依頼がジョンの元へ舞い込む。ターゲットはウェイの息子を射殺した刑事ではなく彼の幼い息子。しかも「刑事の目前で暗殺せよ」というこれまでにない残忍なものだった。引き金に掛けられた指を震わせ、全身を膠着させるジョン。非常なる裏社会へ身を投じながらも、心を持った殺し屋は、そのとき組織との闘いを決意する。