アメリカ人ハリーはある時、旧友からある助けを求められた。それは、日本滞在中にヤクザ組織の東野組に誘拐された旧友の娘の救出。東野組とビジネスを交わしていた旧友がトラブルを引き起こしたことがその原因であった。また、旧友はハリーがかつて進駐軍兵士として日本にいた頃、彼にある恩義ができたヤクザ幹部・田中健に協力させれば奪還できると判断した。こうして仕方なく日本へ向かったハリー。だが、再会した健は既にヤクザの世界から足を洗っていた。

潜入捜査官“モグラ”として広域指定暴力団・数寄屋会に潜り込み、極道の世界にさらに潜っていく玲二。ある日、警視庁組織犯罪対策部のエースとして、正義感あふれるエリート警官・兜が就任し、数寄屋会とつながる玲二を目の敵にする。そして玲二に会長の轟から、極悪非道のチャイニーズマフィア、仙骨竜をたたきのめすという大きなミッションが与えられ、玲二は轟の娘・迦蓮のボディーガードとして会長の家に住むことになる。

いつもつるんで、学校に行っては問題を起こしていた18歳のマサルとシンジ。ある日、カツアゲした高校生の助っ人にノックアウトされてしまったマサルは、ボクシングに目覚め、ジム通いをはじめる。付き合いでシンジもジムに入門し、ふたりはボクシングの練習に没頭する。ある夜、ヤクザに絡まれたふたりは、若頭に助けられるが、その迫力にマサルは感動する。高校生活も終わり、いつの間にかシンジはボクシング界の逸材に成長していた。だが、ジムにはマサルの姿はなかった……。

かつて“堂島の龍”と恐れられた極道の桐生が、10年の刑期を終えて古巣の神室町に戻って来る。そんな彼の前に犬を連れた母親を探す少女遥が現れ、彼は行きがかり上彼女の母親捜しに付き合うことになる。だが桐生が出所したことを知った兄貴分の真島は、しつこく彼を追い回して対決を挑む。

親にもツキにも見放され、電車賃もない龍彦が新宿にやって来る。彼はチンピラに絡まれ、大乱闘になったところを真虎に助けられ、水商売で働く女性のスカウトをやってみないかと誘われる。真虎が所属するバーストの一員となった龍彦は仕事に励むが、敵対するライバル会社ハーレムで次第に頭角を現わしてきた秀吉に何かと付け狙われる。ある日、龍彦は借金の肩代わりをした店長から乱暴を受けながら働く風俗嬢アゲハと出会う。

不法入国外国人の一掃を公約に掲げた都知事候補が射殺される。日本語が堪能なCIAエージェント、ハンターが来日して捜査を開始するが……。2005年11月に公開された極太任侠アクション。

大阪で一家を張る堂本組の一人娘・きわは、生まれた時から極道の世界で揉まれ、並の極道より根性が据わっていると評判だった。堂本組の当代は病身のため引退、跡目をきわの夫で若頭補佐の久村修一郎が継ぎ、きわも組の姐となる。襲名披露の日、対立する三東会の組長・後藤修造の弟・信治がホテルの着付け室できわを襲い、この騒ぎで久村は信治の子分を射殺してしまった。組のため幹部の村上がこの罪を被り、きわもまた傷害罪で懲役に処せられる。