主人公ハーパー役をポール・ニューマンが演じた、ロス・マクドナルドのハードボイルド小説「動く標的」に基づく大ヒット作。それまでに23本の映画に出演していたニューマンが初めて探偵役に挑み、ハードボイルドジャンルを再燃させた画期的作品である。うだつの上がらない探偵が、ある入り組んだ誘拐殺人事件をきっかけに活躍のチャンスをつかむ。脚本家ウィリアム・ゴールドマンによって粋な会話と新天地ロサンゼルスが“ハーパー流”に見事に脚色されている。資産家の女(ローレン・バコール)、銃を忍ばせる弁護士(アーサー・ヒル)、プールサイドに陣取るジゴロ(ロバート・ワグナー)、酒びたりの元女優(シェリー・ウィンタース)、熱狂的なジャズファン(ジュリー・ハリス)、ハーパーの別居中の妻(ジャネット・リー)、そして(ストローザー・マーティン率いる)“雲の寺”という謎の宗教団体。それぞれが謎を解く鍵を握っているのか? あるいは、ハーパーに向かって引き金を引くのは誰なのか?

アイルランドの小さな農場で、年老いた母親と2人で暮らす温厚な中年男。ある日、母親が何者かに殺害され、血生臭く過激な復讐劇が始まる。

派遣業の会社で働く春海はある日、交通事故に遭って病院に入院する。そのとき、看護師の麗子が親身になって彼女を支え、2人の間には友情のようなものが芽生える。やがて退院の日を迎えた春海に麗子はルームシェアを提案し、2人は春海のマンションで一緒に暮らしだすように。麗子の優しさに感謝し、次第に信頼を寄せていく春海だったが、突然態度が変わった麗子に違和感を覚える。やがて春海の周囲で不可解な事件が発生していく。