ある夏の午後、ショーバー一家は休暇を過ごすためにレンジローバーでクラシック音楽のクイズをしながら別荘に向かっていた。途中、隣人のベーリンガーと挨拶をかわす。そこには白いシャツと白いズボン、白い手袋を身に着けた2人組の見知らぬ男たちがいた。 別荘につくと妻アンナは夕食の支度に取りかかり、夫ゲオルクと息子は明日のセーリングの準備をはじめる。そこに、ベーリンガーの所にいた2人組の男のうちの1人が、卵がなくなったので譲ってほしいとアンナに話しかけてきた。 アンナはそれを受け入れて卵を渡すが、男は2度も落として割ってしまう。そして3度目の訪問時、態度を見かねたゲオルグに平手打ちを食わされた途端に男の態度は豹変し、近くにあったゴルフクラブでゲオルクの脚を殴りつけ、一家全員をソファーに縛り付ける。2人は悪びれた態度を微塵も見せず、くつろぐように家を占領し続けた。 夜になると、2人は一家に「明日の朝まで君たちが生きていられるか賭けをしないか?」と持ち掛ける。 こうして、残酷でおぞましいゲームの幕開けが告げられた。
作家志望の男ビルは、創作のヒントを得るため、通りすがりの人々のあとをつける行為を繰り返していた。ある日、ビルがいつものように男をつけていると、尾行していることがその男、コッブにバレてしまう。だが、コッブもまた、他人のアパートに不法に侵入し、私生活を覗き見る行為に取りつかれていた。ビルは次第にコッブに感化されていく。数日後、ビルはコッブと二人で侵入したアパートで見た写真の女性に興味を抱く。やがて、彼女の尾行を始めるビルだったが、その日を境に、彼は思わぬ事件に巻き込まれていく……。
ナイジェルとフィオナは、夫婦の愛を確認する為にイスタンブール行きの豪華なクルーザーによる旅に出掛ける。そこでナイジェルは車椅子のオスカーと知り合う。パリに住む作家オスカーはナイジェルに、自分の妻であるミミとの関係を聞かれるともなく語り出す……。
少年時代からいつも一緒にいる一卵性双生児の兄弟、エリオットとビヴァリー。容姿はうり二つだが、性格は兄エリオットが社交的で野心家、弟ビヴァリーが内気な努力家と正反対。兄弟はトロントで婦人科医の医院を営むが、ビヴァリーは診察した女優クレアの子宮が3つに分かれていたので驚く。やがてクレアはエリオットと肉体関係を持つが、クレアはエリオットに双子の弟がいることを知らない。こうして異様な三角関係が生まれる。
弁護士の夫と、その貞淑な妻。が、夫の友人が彼女の前に出現、夫の浮気に気づく……。カンヌ国際映画賞祭で、グランプリと主演男優賞を獲得した秀作。嘘と不安に満ちた現代人の姿を鋭くえぐる。
B級映画専門の売れない俳優ジェイクは、オーディション会場で同じ俳優であるサムと知り合うが、公演で旅に出る間、彼の家の留守番を頼まれる。豪華なサムの家に見とれるジェイクだったが、予期せぬおまけがあった。望遠鏡で隣をのぞくと、セクシーな女性グロリアの寝室が丸見えになるのだ。夜な夜な彼女に熱い視線を送るジェイクだったが、ある夜彼はグロリアが何者かに脅される現場を目撃し、ほどなく彼女は惨殺されてしまう。
天才科学者セバスチャンは、国家の極秘プロジェクトとして生物の透明化と復元を研究している。彼と研究チームは、動物実験において透明化を実現していたが、その状態が長時間続くと精神に影響が及んで凶暴性が増してしまい、復元も成功できる物では無かった。ある日、セバスチャンは透明化した生物を復元させるための薬の開発に成功するが、彼はこの事を国家には報告せず、チームの反対を押し切り、自らを使って初となる人体実験を行う。
ライズナー研究所の資金集めを目的としたパーティで、デヴィン・ヴィリアーズ博士が殺される。 シアトル市警のフランク・ターナーとリサ・マルティネス両刑事が駆けつけると、現場には血に染まった裸足の足跡が残されていて、誰からも目撃されぬまま逃走した犯人に疑問を抱く。署に戻ったフランクとリサは、犯人が次に狙うとみられるマギー・ダルトン博士を張り込むが、夜更け頃、最初はリサが、続いて博士が、姿の見えない何者かの襲撃を受ける。
N.Y.。刑事マイク のもとに鼻血を垂らし、暴れて署に連行されたドイツの留学生ディーターが連れてこられる。彼の奇妙な様子に不信を抱いたマイクは住まいを調査し、保健省のテリーと出会う。彼女はディーターがエボラのようなウイルス性の出血症に冒されてないか、調べていたのだった。ちょうどその時、ディーターは拘置所の壁に血で「48」の文字を書き残して怪死する。マイクとテリーは、彼があるパソコンサイトにアクセスしていたことを突き止めるが、それは、想像を絶する恐怖のサイトだった……。