ある夏の日、元ドラァグクイーンのなっちゃんが急死する。翌日、なっちゃんが営んでいた店に集まったバージン(滝藤賢一)、モリリン、ズブ子のドラァグクイーン3人は、なっちゃんが自身のセクシャリティーを家族に秘密にしていたことを知る。秘密が遺族に知られないよう彼女の家へ片付けに向かうものの、なっちゃんの母・恵子(松原智恵子)と鉢合わせてしまう。彼らは何とかその場を切り抜けるも、恵子から故郷の岐阜県郡上市に来て葬儀に参列するよう頼まれる。
甚大な大気汚染の影響によって、外出制限令と監視システムが導入された東京。同じマンションの隣人であり恋人同士でもあるマドカとミハル。監視システムのため、2ヶ月間思うように会えない2人。そんなある日、マドカからミハルに連絡がくる。「ベランダ越しに会いに来てよ!」それに対しミハルは、「今は状況が状況だから。」と曖昧に返信してしまう。「どうして?」「だって…」と互いの感情が衝突する中、「付き合ってるって何?」とマドカから投げかけられるミハル。その言葉に突き動かされたミハルは、マドカへの思いをついに行動に移す。 大気汚染下の東京という情景を通し、Covid-19のパンデミックによる外出制限とそれよって思うように会えない恋人たちの心の葛藤を描いている。