1981年、アイルランドの田舎町。 大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと子牛の世話を手伝ったり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごしていくうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場での暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びに包まれ、自分の居場所を見出すコット。いつしか本当の家族のようにかけがえのない時間を3人で重ねていく―。

地方紙『サン』の編集局次長ヘンリーは、自身が問題を抱えるなか、冤罪で捕まった黒人青年たちの無実を伝えるべく奔走する。ニューヨークの新聞社を舞台に、マイケル・キートンらの名優が繰り広げる人間ドラマ。

新聞の出会い系広告に関係し、男が何人も殺される事件が発生。犯人は出会い系を利用している女に違いない。犯人を誘い出すため、中年刑事フランクは、正体を隠して同じような出会い系広告を出し、連絡してきた女たちに会って身元を調べた結果、白とも黒とも言えない唯一グレーな女ヘレンを割り出す。囮捜査として彼女に接近するフランクだったが、彼女への想いが本気になればなるほど、彼女が真犯人という疑惑も深まり…。

ミステリーの女王アガサ・クリスティが1949年に発表した「ねじれた家」を映画化。無一文から巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺され、私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。レオニデスの屋敷には3世代にわたる一族が勢ぞろいしており、巨額の遺産をめぐって疑惑や嫉妬、憎悪が入り乱れていた。捜査を開始したチャールズは、ソフィアを含めた一族全員に殺害の動機があることに気づく。そして真相に近づいていく中で、第2の殺人が起こり……。 一族を仕切る大伯母イーディス役に、「天才作家の妻 40年目の真実」ほかで7度のアカデミー賞ノミネートのグレン・クローズ。私立探偵チャールズ役は同作でクローズと共演しているマックス・アイアンズ。監督に「サラの鍵」「ダーク・プレイス」のジル・パケ=ブレネール、脚本に群像劇「ゴスフォード・パーク」でアカデミー脚本賞を受賞しているジュリアン・フェロウズ。