『サンタ・サングレ』は、サーカス団長のオルゴとその妻でブランコの名手コンチャと、息子フェニックスの、奇妙な物語である。彼らは、メキシコ・シティーの繁華街にあるグリンゴ・サーカスで働いていた。オルゴは女たらしで、サディスティックでセクシャルな関係を浴していた。現在の相手は“刺青の女”だ。コンチャは、狂信的にある偶像を崇拝していた。それは2人の男にレイプされ両腕を切り落とされサンタ・サングレ(聖なる血)を流した乙女の像である。 フェニックスは繊細で感受性豊かな少年。孤独がちな彼には、刺青の女が連れてくる養女で6歳の少女アルマと、淡くかよいあう感受性の交流があった。しかしアルマは、哀れにも生まれながらの聾唖者だった。 ある夜、オルゴの浮気の現場を掴まえたコンチャが彼の下腹部に硫酸をかける。激怒したオルゴは彼女の腕を切り落とし自らも喉を切って自殺する。この一部始終を目撃したフェニックスは、ショックのあまり精神を病み、施設に収容される。 やがて成長し施設を出たフェニックスは、母親と奇妙な一心胴体芸を生み出す。何かに取り憑かれたようなコンチャの心と、フェニックスの腕が一体となって生まれるフリークス・ショー。コンチャの意志のままに、フェニックスは狂気の母親に代わって、身の毛もよだつような殺人を犯していく。
フレッド・アステア&ジュディ・ガーランド共演。主人公の有名ダンサーが、酒場の踊り子を一流のダンサーに育てあげるまでを、ロマンスを交えて描く傑作ミュージカル。 ダンサーのドンは、パートナーに去られた意地で、酒場の踊り子ハンナを誘い新たなパートナーとしてレッスンを始める。踊りの基本も知らないハンナだったが、ドンは来年のイースターまでにハンナを一流のダンサーに仕立ててみせると誓うが…。 アーヴィング・バーリンの名曲の数々にのせ、フレッド・アステアとジュディ・ガーランドが歌い踊る、戦後日本で初めて公開された傑作ミュージカル。アカデミーミュージカル映画音楽賞受賞。
悲しみに沈むアイルランドの少年キーガンと、スペインから来た少女のモヤ。2人はダンスに興じる魔法のシカたちに勇気をもらい、危険と試練を乗り越えてゆく。