引退した大学教授であるノーマンは長年連れ添った妻エセルとともに、2人で過ごす48回目の夏期休暇のため、ニュー・イングランド地方の森の別荘へやって来る。そこへ、かつて家出して以来、音信不通だった娘のチェルシーが、婚約者とその息子を連れて現われる。実はチェルシーと婚約者はヨーロッパ旅行に行く途中で、2週間のあいだ、婚約者の息子を預かってほしいとチェルシーは両親に頼み、両親はそれを引き受ける。

とある夏の日。山あいの小さな駅で1年ぶりに再会した4人の男女。そこから車に同乗し山奥にある湖に向かう4人。彼らは、3年前にカルト教団“真理の箱舟”の信者たちが起こした大量無差別殺人事件の加害者家族たち。教団の手で殺された実行犯たちの遺灰がこの湖に眠っていた。湖で束の間の時を過ごし、帰ろうとすると、彼らの車が消えていた。彼らはそこで同じようにバイクがなくなり途方に暮れている元信者の青年と出くわす。歩いて帰れる距離でもなく、仕方なく彼らは青年の案内で実行犯たちが使っていたロッジで一夜を過ごすことにする。

バーモントの美しい湖のほとりに建つ瀟洒な家。娘を大学へと送り出したノーマン教授と妻のクレアは二人で幸せに暮らしていた。最近隣に引っ越してきたフューアー夫妻はケンカが絶えず、心配して隣家を訪ねたクレアはフューアーの妻メアリーから「夫が恐い」と打ち明けられる。数日後、隣家からメアリーは姿を消し、それと同時にクレアの周りでは奇妙な出来事が起こりはじめる。