西部史に残る伝説を斬新に描いた青春ウエスタンの続編。西部開拓期の無法者ビリー・ザ・キッドの誕生秘話を描いた前作に続き、本作でも英雄物語の後日譚が想像力豊かに綴られていく。主題歌はボン・ジョヴィ「ブレイズ・オブ・グローリー」。

開拓時代の西部を舞台に、誘拐された中国のプリンセスを救うため、J・チェン演じる近衛兵とO・ウィルソン演じるガンマンのコンビが活躍するアクション・アドベンチャー。 1881年、中国・紫禁城からペペ姫が誘拐された。犯人は身代金として金貨10万枚、人質との交換場所をアメリカ・ネヴァダ州カーソン・シティと要求してきた。だが身代金を運ぶためアメリカへ渡った一行は、列車強盗に遭遇。カバン持ちチョン・ウェンは仲間とはぐれるが、荒野の果てで出会ったのは仲間から見放され砂漠に埋められていた列車強盗団のボス、ロイ・オバノンだった。やがて意気投合した二人は、協力してペペ姫を救出しようとする。

テキサス州。ロイは幼なじみのルーカスと、あるカルト教団の施設に押し入り、自分の8歳の息子アルトンの身柄を奪うと車に乗せて、州外に逃亡。アルトンの目には人間離れしたある能力があり、そのために目はゴーグルで隠されていた。NSA(米国家安全保障局)のセビエやFBIのミラー捜査官がロイたちの捜索を開始し、アルトンの確保が国家的重要事項に発展する一方、ロイはアルトンが語る言葉からある座標が示す地点を目指す。

ジョン・ウー監督のハリウッド進出第2弾は、ジョン・トラボルタの悪役ぶりが見事なハード・アクション。盗まれた核弾頭をめぐる争奪戦をスピーディに、そしてスリリングに描いている。