ノルウェーの田舎町で問題になっている熊の密猟事件を取材しにやってきた大学生3人組。彼らが怪しい男・ハンス(オットー・イェスパーセン)を尾行していたとき、何と伝説の生き物トロールが出現。ハンスは政府に雇われていたトロール・ハンターだったのだ。3人はハンスと一緒に行動し、トロールの衝撃的な生態をカメラに収める。
まだボーイスカウトに参加する年齢に満たない子どもたちを対象にした“カブスカウト”のキャンプ訓練が惨劇の現場へと変わる。初の長編作品ながら、伝統あるファンタスティック映画の祭典シッチェス国際映画祭で監督賞を受賞した新鋭J・ゴーファート監督の注目作。子どもが多く登場するということもあって直接的な残酷描写こそ少ないのだが、不気味なムード作りと暗闇を使った巧みな演出、そして後味の悪いエンディングでデビュー作とは思えない強烈な印象を残す。 カブスカウトに所属する少年サムは要領が悪くて仲間たちからバカにされてばかりいた。そんなある日、スカウト隊は森にキャンプ訓練に出掛けることになる。その森は、“カイ”と呼ばれる狼人間が隠れ住むという噂のある場所だった。キャンプの設営作業のため森の中へと入ったサムは木の仮面を着けた少年を目撃し、カイではないかと疑うが、誰もサムの話を信じようとしない。その夜から、キャンプでは奇妙な事件が起き始めるが……。
海水浴にはまだ少し早い無人の砂浜で、ポスター撮影を終えた6人の男女。早見礼子、吉岡和代達を乗せた車は、日もどっぷりと暮れた山中で帰途を急いでいた。ところが、カメラマン・浅丘の運転する車は急にひどくなった霧のため道を見失ってしまう。その直後、車は何かにぶつかったような鈍い音をたてて急停車した。確かに人のようだったが、前には何の痕跡も残っていない。車はそのまま逃げるようにその場を立ち去る。ゆっくりと離れてゆくテールランプ、その時、霧の中からモッソリと起き上がってくる大男のシルエットに誰も気がつかない。道に迷った六人は偶然たどり着いた廃屋で一夜を明かすことにした。薄気味悪い洋館に尻込みをする女性たちだったが、やがて6人は酒盛りを始める。そこには殺人鬼がいるのも知らずに…。
左目下のホクロを除いた後に失踪した診療所所長・富樫の娘に瓜二つの少女を、女医・和江は深夜の山中で見かける。そして彼女を追いかけ、洋館にたどり着く。そこで和江は瀕死の少女・雪子を発見する。