精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズは、この孤島の怪しさに気付き始める……。<不可解な事件が起きた孤島を舞台に、謎解きを展開する本格ミステリー大作。原作は『ミスティック・リバー』のデニス・ルヘインの同名小説。主演のディカプリオが島を捜査する連邦保安官を演じ、『帰らない日々』のマーク・ラファロ、『ガンジー』のベン・キングズレーが共演。>
1891年のロンドン。若い女性が次々と誘拐され、儀式を思わせる不気味な手口で殺されてしまう。私立探偵ホームズと相棒ワトソンはスコットランド・ヤードと連携し、邪悪な黒魔術を操る犯人、ブラックウッド卿を逮捕。だがブラックウッド卿は死刑の直前、すぐに復活すると言い残す。その後ブラックウッド卿が甦ったとの報せがホームズたちに届いたのに続き、世界征服をめざすブラックウッド卿は、ある秘密組織を乗っ取っていた。
オーストラリアで実際に起こった謎の女生徒失踪事件の映画化。映画は、1900年2月24日、ピクニックに出掛けた名門女子学園の生徒たちの内数名が忽然と姿を消してしまったこの事件を、独特の色彩美で、かつ神秘的な雰囲気で描いてゆく。この“美しさ”がキーワードとなり、いわゆる“ホラー”とは違った意味での“怖さ”がある作品。オーストラリア時代には「ザ・ラスト・ウェーブ」や本作のように幻想的な作品を手掛けていたP・ウィアーの秀作。
権力者“プレイヤー”を目指す若手プロデューサーを主人公に、ハリウッドの内幕をシニカルに描いた作品。グリフィン・ミルは、大手映画スタジオのエグゼクティブ。高級4WDを乗り回し、多忙な日々を送っている典型的な業界人である。やり手のプロデューサーである彼のオフィスには、朝から売り込みのライターや監督たちでひきもきらない。そんなある日、いつものようにオフィスに出勤した彼は、ある一通のハガキを目にする。そこには彼を殺すといった内容が書かれていた……。
ニューヨーク。老人が雑踏の中、銀行の貸金庫から出してきた小箱を男に手渡した直後、交通事故死した。この事故をマラソン・トレーニング中のベーブは目撃した。ベーブの兄ドクはアメリカ政府機関の男で例の箱を売り込もうとしたが常に命を狙われていた。一方、南米ウルグアイにいるナチの残党ゼルは、老人の事故死を知るやニューヨークへ飛ぶ。ある日ベーブは図書館でエルザと知り合うが公園でデート中2人の男に襲われる。
ヴィム・ヴェンダース、31歳の時に撮った長編第7作。白血病で死の不安に生きているハンブルグの額縁職人ヨナタン。彼を殺人にはめ込み、完全犯罪を進めながら危険な友情にはまりこんでいくトム・リプレー。死んだ筈の画家の贋作を書いているポガッシュ。物語は、サスペンスに富む発端の画の競売シーンから、この3人の絡んだストーリーを小気味よいテンポで進めていく。
アメリカ中西部の小さな町に人工衛星が墜落。機体に付着した未知のウイルスが原因で、住人は生まれたばかりの赤ん坊と、アル中の老人を除いて全滅。遺体の血液は全て粉末状に変化していた。細菌汚染の拡大を恐れた軍部は、科学者の中から各分野のスペシャリストを召集。ストーン博士をリーダーとする研究班を組織して、砂漠の地下施設へと送り込むが・・・。
田舎町の高校教師ジョニー・スミスは恋人とデートが終わった帰り道、自動車事故に会い昏睡状態となってしまう。5年が経ち奇跡的に昏睡から目覚めたジョニー。かつての恋人は結婚し両親も老い全てから取り残された彼には触れた人の過去や未来を瞬時に見抜く超常的な力が備わっていた。そんな彼に助けを求め群がる人々に嫌気がさし隠れるように暮らすジョニーだが、偶然触れた議会議員候補にとんでもない未来を見てしまう。苦悩した末、彼はついにある行動を起こす。
森の中で発見された男の死体をめぐって繰り広げられるユーモラスなサスペンス。軽妙な演技が光るシャーリー・マクレーンのデビュー作としても知られる、アルフレッド・ヒッチコックによる1955年の作品。
有能と評価が高い首席検事補ラスティだが、美人の女性検事補キャロリンがレイプされ、惨殺された事件を担当することになるが、内心激しく動揺する。ラスティは以前、キャロリンを愛人にしていた時期があったからだ。キャロリンは検事局の他の男性たちとも関係を持っていたとはいえ、嫌な予感は的中してラスティは容疑者として逮捕されてしまう。続いて開かれる法廷で、ラスティは自分の身の潔白を証明することになる。
1943年、ヒトラーはドイツ軍スタイナー大佐に、イギリスのチャーチル首相誘拐計画“イーグル作戦”の命令を下す。それはチャーチルがイギリスの保養地スタドリーで静養するタイミングを見計らって実行せよ、というものだった。作戦にはIRAのデヴリンも加わり、ポーランド軍に扮したスタイナーら16名の精鋭が現地に降り立つ。だが、アクシデントで正体がばれ、米兵との交戦の末になんとかスタイナーは窮地を逃れる。
1930年、ロサンジェルスのハイウェイ沿いにあるガソリンスタンドの安食堂。ここにひとりの流れ者がやって来る。食堂の女房の体に魅せられた男は、そこで働くことにした。やがて二人は情事を重ねるが食堂の主人はまったく気づかない。そして二人はついに、恐ろしい計画を実行に移すのだが…。
SFバイオ・ホラー。シカゴの自然博物館に南米から届いた不審な荷物の中身は、別の生命体に寄生して全く新しい生命組織に変貌させてしまう、未知の生命体だった。成長したその生命体は……。