精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズは、この孤島の怪しさに気付き始める……。<不可解な事件が起きた孤島を舞台に、謎解きを展開する本格ミステリー大作。原作は『ミスティック・リバー』のデニス・ルヘインの同名小説。主演のディカプリオが島を捜査する連邦保安官を演じ、『帰らない日々』のマーク・ラファロ、『ガンジー』のベン・キングズレーが共演。>

ギリシャ・ナバロン島に据えつけられた2門の大砲を破壊するため、6人のメンバーからなる特殊部隊が結成された。イギリス駆逐艦がここを通過するまでに、大砲を破壊しなければならない。彼らは、ナバロン島南側の、400フィートもの絶壁に取りつくが……。A・マクリーンの同名冒険小説を映像化。錚々たるキャストと、重厚な演出が実にマッチした文字通りの娯楽大作。J・リー・トンプソンの最高傑作。

田舎町の高校教師ジョニー・スミスは恋人とデートが終わった帰り道、自動車事故に会い昏睡状態となってしまう。5年が経ち奇跡的に昏睡から目覚めたジョニー。かつての恋人は結婚し両親も老い全てから取り残された彼には触れた人の過去や未来を瞬時に見抜く超常的な力が備わっていた。そんな彼に助けを求め群がる人々に嫌気がさし隠れるように暮らすジョニーだが、偶然触れた議会議員候補にとんでもない未来を見てしまう。苦悩した末、彼はついにある行動を起こす。

ジョン・W・キャンベル・Jrの『影が行く』を基にハワード・ホークスが製作した50年代SF映画の代表傑作。アラスカの観測基地を舞台に、発掘された氷塊の中から出現した吸血異星人と戦う軍人・科学者たち。ダイナミックな演出でクライマックスまで一気に見せる。 1982年には、ジョン・カーペンター監督によりリメイク作品の『遊星からの物体X』が製作された。

1943年、ヒトラーはドイツ軍スタイナー大佐に、イギリスのチャーチル首相誘拐計画“イーグル作戦”の命令を下す。それはチャーチルがイギリスの保養地スタドリーで静養するタイミングを見計らって実行せよ、というものだった。作戦にはIRAのデヴリンも加わり、ポーランド軍に扮したスタイナーら16名の精鋭が現地に降り立つ。だが、アクシデントで正体がばれ、米兵との交戦の末になんとかスタイナーは窮地を逃れる。

スペインでのバカンス中に無差別テロによって恋人を失った青年が、復讐を誓い、長い時間をかけ首謀者のもとにたどり着く。スパイとしての資質を買われCIAに引き抜かれた彼は、元海軍特殊部隊の教官に鍛えられ、大規模なテロ計画の阻止に挑む。

未来の大戦中、疎開地へ向かう飛行機が墜落し、乗員である少年たちは南太平洋の無人島に置き去りにされる。当初はラーフとピギーの二人を中心に規則を作り、烽火をあげ続けることで救援を待とうとする。 最初こそ協力し合っていた彼らであったが、元々ラーフと仲の悪かった少年・ジャックは、ラーフが中心である事を気に入らず、また食べ物等にも不自由しない島で自由に生きる事を望んでいた為に、独自に狩猟隊を結成するのだった。ジャックは狩猟隊のメンバーと共に毎日を好き勝手に漫遊し、豚を狩る事で上等なご馳走を得ており、やがてはラーフの一派の少年達もその魅力に引かれ始める。 そんな中、せっかく船が島の沖を通りかかったにも拘らず、その日の当番が烽火を怠ったのが原因で、自分達の存在に気付かないまま船は過ぎ去ってしまい、ラーフの一派では対立が巻き起こってしまう。その隙を突く様に、ジャックはラーフの仲間達を引き込んでいくまでのカリスマ性まで発揮していくも、次第に狩猟隊の少年達は、内面の獣性が目覚めていき、泥絵の具を顔に塗りたくった蛮族の様な姿となって、ついには仲間の一人であったサイモンを集団で手にかけるまでに至ってしまう。 仲間の殆どをジャックに奪われてしまったラーフは、唯一自分の味方でいてくれたピギーも、ジャックの取り巻きであるロジャーに岩を頭上に落とされ殺されてしまい、完全に孤立。その翌日、ジャックは自らが王でいられる楽園を脅かしうる一番目障りな存在であったラーフを排除すべく、狩猟隊に木の枝を槍の様に尖らせて、ラーフの殺害を指示する。ラーフは孤立してしまった恐怖や悲しみに苦しみながらも、森に火を放ったジャック達狩猟隊から、島中を逃げ回る事になる…。

ベストセラー作家に近づく謎に満ちたエル<彼女>。 彼女は何者なのか? 狙いは何なのか? ふたりの女性の危ういほどスリリングな関係に、 ポランスキーが仕掛けた戦慄のミステリー フランスで今もっとも注目されている作家デルフィーヌ・ド・ヴィガンの小説「デルフィーヌの友情」を映像化したのは巨匠ロマン・ポランスキー。熟練の技巧を凝らして随所に意味ありげな描写を織り交ぜながら、ふたりのヒロインがたどる予測不能の運命をスリリングに映し出す。人間の孤独とアイデンティティーの揺らぎ、密室的なシチュエーションで膨れ上がる極限の不安、じわじわと曖昧になっていく現実とフィクションの境目。これらまさしくポランスキー的なサスペンスと倒錯が渦巻く映像世界は、ひとときもスクリーンから目が離せず、ラスト・シーンを見届けた後もしばし観客を幻惑する。