2003年4月25日、金曜日。アーロン青年はロッククライミングを楽しむため、ブルー・ジョン・キャニオンに向けて車を走らせる。翌日、車から降ろしたマウンテンバイクにまたがった彼は、目的のポイントに出発。軽快にロッククライミングをしていた次の瞬間、アーロンは谷底に落ちてしまう。同時に落ちた岩のひとつは無残にも彼の右腕にのしかかり、一歩も動けなくなるアーロン。それから127時間、誰も救助に現われなかった。

魔法使い、ホビット、ドラゴン、神話上の生き物たちが行き交う胸躍る世界は、いったいどんな想像力から創り出されたのか?恐ろしい闇にのみこまれても、決して仲間を裏切らない美しい物語は、どんな心が生み出したのか──? トールキンの知られざる少年時代と、波乱と激動の青年時代に迫る、実話を基にした感動のエンターテインメントが完成!!!

英国に貯金されているロシア皇帝の財産を横取りしようと企む将軍ボーニンの、皇女アナスタシアの替え玉作戦を描いたロマン大作。主演のイングリッド・バーグマンは圧倒的な美しさと気品をたたえ、アカデミー賞に耀いた。

パリ・コミューン崩壊後の1870年代フランス、パリ。新進気鋭の詩人として注目を集めていたヴェルレーヌの元に、一通の手紙が届く。そこには、無名の田舎青年の、衝撃的な詩が書かれていた。そして彼らはパリで出会うことを約束する。列車で上京してきたのは、まだ20歳にも満たないアルチュール・ランボーだった。この美青年は、妻子持ちのヴェルレーヌを惑わし、そして禁じられた愛欲の世界へと導いていった。

「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」を世に生み出した、ロシアの大文豪トルストイ。比類なき文学的才能と家柄、作家としての名声。莫大な印税と多くのものに恵まれた彼はなぜ、82歳で家出し名も無き田舎の駅で客死せざるをえなかったのか。始まりは、彼の残した遺言にあった。トルストイの作品に関する権利を家族ではなくロシア国民に与えるというその内容は、妻ソフィヤとの関係を思いがけぬ方向に導いてゆく…“世界三大悪妻"と名高いソフィヤ。しかしすべては女としてトルストイを愛し、母として家族を守るための行動だった…

1956年、キューバで革命を起こすために立ち上がったカストロ率いるゲリラ部隊に、医師として同行することになったチェ・ゲバラ。彼は救急箱を紛失したことをきっかけに、銃を手にして戦うようになる。やがてカストロの参謀的な存在となったゲバラは、革命に深く携わっていく。部隊はキューバに上陸し、政府軍と戦いながら、遂にハバナで政権を奪取して革命を成し遂げる。革命成功後も、夢多きゲバラは南米各国の独立を目指しゲリラ活動を続ける。