スバル、プロキオン、ミラは子供の時から仲良しでいつも3人で遊んでいた。大・中・小のキャンディがあれば、スバルは一番大きな物を迷わずにミラにあげ、中と小は迷ってから中をプロキオンにあげていた。やがて成長した3人。大学卒業後、宇宙飛行士となったプロキオンとミラは結婚し、スバルは幸せな2人の様子を遠くから穏やかな表情で見守る。 結婚式当日夜、プロキオンは事故を起こした宇宙船の救援作業のため宇宙港に駆り出される。宇宙船の中でプロキオンが見つけた物質は、細胞の結合を破壊し、人間の体をどろどろに溶かしてしまうビールスだった。わずかに指先がそれに触れただけなのに、プロキオンは次第に体調不良を覚え、その夜のうちにミラの目の前で体が溶解し、死んでしまう。妻のミラにもビールスが感染した可能性があり、彼女は病気の進行を食い止めるため冷凍睡眠に入る。そして、今なおミラを愛しているスバルは、ワクチンを作るためのビールスの素を探すべく、銀河中のさまざまな惑星を探査していく。 物語ではそのうちの3つの惑星でのエピソードが語られる。 ある惑星では、農業用コンピュータが肥料を得るために人間を襲っていた。またある惑星では、ロケットを解体され閉じ込められていた人々と協力して新しいロケットを造り、地球へ帰還させた。惑星エデンでは、仲間の精力が奪われていることを知った現地の青年と共に、生命エネルギー搾取工場を破壊した。 1つの探査が終わるたび、スバルは眠り続けるミラの元を訪れる。次第に年齢を重ねていくスバル、対して若く美しいままのミラ。 やがて冷凍睡眠から目覚めたミラの前には、スバルとよく似た青年医師・ゼンタがいた。「スバルとのことはもう終わった」と語る彼。スバルが持ち帰ったビールスの素から作られたワクチンによってミラは救われていた。彼から治療を受けるうちに恋人同士になっていく。退院したミラの前に現れたゼンタの父母――それは老齢となったスバルと、人々が閉じ込められた惑星でスバルが出会った女性ミシェルだった。

西暦2030年、電脳化が一般化され情報ネットワークが高度化する中で、光や電子として駆け巡る意思を一方向に集中させたとしても、「孤人」が複合体としての「個」となるまでには情報化されていない時代。複雑化する犯罪に対抗するため、内務省直属の独立防諜部隊として設立された「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活躍を描く。サイバー犯罪の捜査やテロリズムの抑止・検挙、要人警護、汚職摘発など極秘裏な任務は多岐にわたるが、遂行していくうちにある一つの事件が浮かび上がっていく。

仏のSF作家ステファン・ウルの長編小説を、マンガ家ローラン・トポールの絵でアニメ化した異色のファンタジー作品。未開の惑星イガムを舞台に人間型のオム族と、彼らを奴隷のように扱うドラーグ族の戦いと協調を描く。SF的イマジネーションの凄さと特異なアニメーション映像には目を見張るものがある。

西暦2154年。人類は惑星ポリフェマスの最大衛星パンドラに鉱物採掘基地を開いている。この星は熱帯雨林のような未開のジャングル覆われていて獰猛な動物と”ナヴィ”という先住種族が暮らしており、森の奥には地球のエネルギー問題解決の鍵となる希少鉱物の鉱床がある。この星の大気は人間に適さないので屋外活動にはマスクを着用する必要があり、ナヴィと意思疎通し交渉するために人間とナヴィの遺伝子を組み合わせて人間が作りあげた”アバター”が用いられた。

銀河系で繰り広げられる近未来の戦争を担うのは、冷酷で従順な戦士となるべく訓練されたソルジャー。しかし時代は変わり、遺伝子操作が生んだ新型戦闘員によって、トッドのようなベテランはもはや時代遅れに。だがトッドがおとなしく処分されると思ったら大間違いだ。火花散るアクションを支えるのが、息を呑む映像世界。動き回る超巨大戦車。地球を追われ、廃棄物に埋もれた惑星で暮らす人々。人間の手に負えないほど発達したテクノロジー。ただのディストピアではない。ここは紛れもない戦場だ。